杉野計雄
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杉野計雄（すぎのかずお、1921年 - 1999年8月）は、帝国海軍の搭乗員。個人での撃墜記録は32機。ソロモン戦線を生き抜いた数少ない戦闘機パイロットである。終戦時の階級は、飛行兵曹長。
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[編集] 略歴
- 大正10年（1921年）:山口県小野田市に誕生。
- 昭和13年（1938年）:小野田実業学校を卒業し、小野田セメント株式会社に入社。
- 昭和14年（1939年）:呉海兵団に機関兵として志願入団。
- 昭和15年（1940年）:駆逐艦「黒潮」艤装員となる。艤装工事終了後、乗組員として乗艦。厦門作戦に参加。
- 昭和16年（1941年）:第3期丙種飛行予科練習生となる。
- 昭和17年（1942年）:大分航空隊戦闘機課程を卒業。
- 昭和18年（1943年）
- 昭和19年（1944年）
- 2月:内地に戻り、再び大分航空隊の教員となる。
- 4月:筑波に異動、帝都防衛戦闘機隊員を兼務する。
- 8月:新設母艦航空隊第634航空隊戦闘167飛行隊員となり、台湾沖航空戦、フィリピン島航空戦に参加する。
- 11月:比島方面戦闘機隊先任搭乗員となる。
- 昭和20年（1945年）
- 2月:台中戦闘機隊特攻隊員となる。だが実際に特攻することはなく、特攻機の援護を行う。
- 3月:特攻隊員と博多航空隊教員を兼務。
- 9月:復員(海軍では解員という)。
- 昭和28年（1953年）:公職追放が解除され、海上自衛隊に入隊。操縦士、操縦教官として勤務。
- 昭和46年（1971年）:3等海佐で退職。日本鋪道株式会社へ再就職する。
- 昭和61年（1986年）:日本鋪道株式会社を定年退職。
- 平成11年（1999年）8月:死去
[編集] 人物
- 同じくエースパイロットの杉田庄一氏と呼び名が同じで、「杉さん」。飛行予科練習生時代からの呼び名。
- 搭乗員時代、南方での食糧事情の悪化によって低下した隊員の士気を高めるため、零戦のプロペラのスピンナーを鍋代わりにしてみそ汁を作り、他の隊員に喜ばれたなどのユニークなエピソードを持つ。
- 比島搭乗員時代、ひげを生やしていたためよく隊長と間違えられるほどの風貌であった。
- 特攻隊に所属しながらも、終戦まで特攻には反対の立場であった。
[編集] 記録
- 飛行時間:1994時間
- 戦闘飛行:495回
- 空戦回数:100回以上
- 撃墜数:32機（個人での記録）
- 最終的な階級:飛行兵曹長
[編集] 著書
- 『撃墜王の素顔 - 海軍戦闘機隊エースの回想』(光人社NF文庫)
