東京都立科学技術大学
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東京都立科学技術大学(とうきょうとりつ かがくぎじゅつ だいがく、英語名称:Tokyo Metropolitan Institute of Technology、略称:科技大・TMIT)は、東京都の公立大学。 東京都日野市旭が丘に所在。
東京都立大学・東京都立保健科学大学・東京都立短期大学と統合され、2005年4月に「首都大学東京」が開学した。他の3つの都立の大学とともに、2011年3月にはその役割を終える。
2004年4月入学までの学生への学修環境保障のため、2011年3月まで 「公立大学法人首都大学東京」 が設置・運営する 東京都立科学技術大学 として存続する。
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[編集] 沿革
- 1954年 東京都立工業短期大学 開学
- 1960年 東京都立航空工業短期大学 開学
- 1972年 上記の2短大が統合し、東京都立工科短期大学 開学
- 1986年 4年制に移行し、東京都立科学技術大学 : Tokyo Metropolitan Institute of Technology 開学
工学部 機械システム工学科、電子システム工学科、航空宇宙システム工学科、管理工学科 の1学部4学科 - 1990年 大学院修士課程を設置(工学研究科、力学系システム工学専攻、電子情報系システム工学専攻)
- 1992年 大学院博士課程を設置(工学研究科、工学システム専攻)
- 1996年 工学部 管理工学科 の学科名を改称 生産情報システム工学科 となる
(注:開学準備期には、管理システム工学科の名称で設置する構想であったようである) - 2001年 大学院を改組
博士前期課程 工学研究科 システム基礎工学専攻、インテリジェントシステム専攻、航空宇宙工学専攻 の1研究科3専攻
博士後期課程 工学研究科 システム基礎工学専攻、インテリジェントシステム専攻、航空宇宙工学専攻 の1研究科3専攻
となる
[編集] 科技大の特色
- 学内では大学を「科技大」、工学部4学科を「機械科・電子科・航空科・生産科」と呼ぶ。また、学内施設、科学技術交流センターを「交流棟」と呼ぶ。
- 工学部各学科の一学年は、留学生を含めても50人前後であり、一学年の4学科全てを合わせても高校並みである。そのため、サークルの数も多くなく、生協店舗も学生食堂(ラウンジ)も大きくはないが、少人数であることを生かした教育・課外活動に、学生・教員・職員が一丸となって取り組んでおり、気概と進取の気性に溢れる大学である。
[編集] 科技大の校歌
愛を宇宙へ
- 『愛を宇宙へ』は「あいをうちゅうへ」と読むのか、あるいは「あいをそらへ」と読むのかについては、学内でも意見が分かれている。
- 『愛を宇宙へ』の歌詞においては、「あいをうちゅうへ」と読む。「うちゅう」派はこれを根拠としている。
- 1979年から1980年にかけて放送された機動戦士ガンダムにおいては、「宇宙」を「そら」と読む。
「そら」派は、科技大が工学部のみの単科大学であり、科技大においてガンダムは一般常識化している(いた)きらいがあることを根拠にしている。