東浅川駅
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東浅川駅(ひがしあさかわえき)は、東京都八王子市にあった日本国有鉄道中央本線の駅。
大正天皇御大葬に際して浅川駅(現高尾駅)より東1.1キロに造られた皇室専用の駅である。近年では周辺の宅地化の進展により、同駅跡地に一般旅客駅の新設の要望が地元から出ている。
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[編集] 駅舎
社殿作りの駅舎。廃止後は八王子市に下賜し、「陵南会館」という集会施設になったが、1990年10月に過激派による放火により焼失した。
[編集] 駅周辺
- 武蔵陵墓地(多摩御陵)
なお、東浅川駅から武蔵陵墓地(多摩御陵)までは、東京都道187号多摩御陵線で結ばれている。
[編集] 歴史
この駅は大正天皇の大喪列車を運転する為1927年(昭和2年)2月7日に設けられた。本来は設けられた当日と翌日2月8日のみ使われる予定であったが廃止されずにそのまま残り、しばらくの間、天皇の霊柩車が据え置かれて一般の拝観に供された。その後も皇室の多摩御陵参拝の際には当駅が利用された。また、1951年(昭和26年)、貞明皇太后の御大喪の際にも当駅を利用した。その後、皇室の御陵参拝の際には自動車か浅川駅(現高尾駅)を利用することが多くなったこともあり、1960年(昭和35年)に廃止された。
[編集] 隣の駅
上記は廃止当時の隣の駅である。当駅の開業当初は西八王子駅は未設置であったが1939年(昭和14年)に設置された。また浅川駅はこの駅の廃止された翌年に高尾駅に改称された。