柳谷晃
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柳谷晃(やなぎや あきら、1953年 - )は、東京生まれの数学者である。早稲田大学高等学院数学科教諭、早稲田大学理工学部兼任講師、早稲田大学複雑系高等学術研究所研究員を勤めている。専門は微分方程式とその応用。早稲田大学理工学部数学科卒業、同大学院理工学研究科博士課程修了。
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[編集] 概要
微分方程式を用いたさまざまな現象を研究している。例を挙げると、エイズ感染による総人口の推移が、コンドームの使用率、性交渉の頻度といったパラメーターを変化させることでどのように変わるかといった研究など。
また、数学を専門としない一般の人に向けた数学の話、読み物などを多数出版し、数学の面白さや有用さを伝えている。
[編集] エピソード
- 独特の語り口から人気が高く、「人気教師」として紹介されることもある。
- 特に教師を勤める早稲田大学高等学院では、カリスマ的な人気から、神として崇める人間が存在する。授業時間における雑談が占める割合が比較的多いが、授業が進むスピードは速い。高等学院では(教科書の内容についての)板書をしないことでも有名。
- ナチスドイツ、軍事技術、コンピュータ、エイズ(をはじめとする感染症)、教育論、裏事情とさまざまなことに造詣が深い。特にエイズに関しては、先述した研究を行っていることから精通しているものと思われるが、高等学院の学生の一部には「エイズそのものに関する研究をしている」と誤解している者も存在した。
[編集] 語録
- 口癖は「いいですか」。
- 「計算間違いは許しません。途中が正しいだけでお金がもらえるなんてそんな楽なことはない。それでは、飛行機が墜落してしまっても、途中まで飛んでいればある程度は許されるということになってしまう」(とはいえ、数学のテストではいわゆる「部分点」をつけることも少なくない)
- 「(教育について)50人を1歩進ませるより、1人を50歩進ませるほうがいいんです。もし、その50歩進んだ人が、エイズの特効薬を発明したら、50人全員が50歩進めますから」
- (選択授業のコメントより、授業の目的について)「理系に有用な人間を育てる」
[編集] 著書
- これはすごい!数学が使える人の問題解決法
- 忘れてしまった高校の数学を復習する本―高校数学ってこんなにやさしかった!?
- 事例でわかる統計解析の基本
- 手にとるように統計学がわかる本―身近にちらばる数値のカラクリ
- お父さんもお母さんもわかるそうだったのか!「算数」
- そこが知りたい!微分・積分
- そこが知りたい!数学の不思議
- 世の中のことがわかる数学の雑学―これは役立つ!トイチの怖さ、噂の確率など22項を読み解く
- パチンコとパスカルの意外な関係―世の中みんな数学でできていた!?
- 男と女のすべてのことは数学でわかる―「出会いの確率」から「相性のいいパートナーの秘密」まで
- これはすごい!数学が使える人の問題解決法
- あなたにこの問題が解けますか!!―和算術による大人のIQテスト
- 田中ちわわの100クイズで中学数学がわかる本
[編集] リンク
http://www.waseda.jp/kyomubu/gaku94/95_kk_61.html http://www.hakubun-zemi.co.jp/Monthly/MonthB1305.htm