橘樹神社 (茂原市)
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橘樹神社 | |
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所在地 | 千葉県茂原市本納738 |
主祭神 | 弟橘媛 |
社格等 | 式内社・上総国二宮・県社 |
本殿の様式 | 銅板葺神明造 |
例祭 | 10月体育の日前日 |
橘樹神社(たちばなじんじゃ)は千葉県茂原市本納(上総国長柄郡)にある神社。式内社(小社)、上総国二宮で、旧社格は県社。
弟橘媛を主祭神とし、日本武尊(弟橘媛の夫)、忍山宿禰(弟橘媛の父)を配祀する。
目次 |
[編集] 歴史
日本武尊の東征の際、相模から上総へ渡ろうとしたときに海上で暴風に遭い、弟橘媛が海に身を投じて日本武尊の難を救ったことから、日本武尊が弟橘媛の御陵を作り、弟橘媛の櫛を納めて、橘の木を植えて祀ったのに始まると伝える。 古事記に “七日の後、その后の櫛海辺に依りき。すなはちその櫛を取りて御陵を作り治め置きき。” とあるのが当社のことであるという。また 日本書紀では、 “さらに相模においでになって、上総に渡ろうとされた。海を望まれて大言壮語して「こんな小さい海、飛び上ってでも渡ることができよう」と言われた。 -- 途中省略 -- こうして、日本武尊は上総より転じて陸奥国に入られた。そのとき大きな鏡を船に掲げて、海路をとって葦浦(鴨川市吉浦)を廻り玉浦(九十九里浜)を横切って蝦夷の支配地に入られた。” とあり、この時祀られたのが由来とさる。
国史では、元慶元年(877年)、勲五等正五位の下の神階を授けられたという記述が初見である。延喜式神名帳には「上総国長柄郡 橘神社」として記載され、小社に列している。
[編集] 主な年中行事
- 例祭(10月体育の日の前日)