茂原市
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茂原市(もばらし)は、千葉県のほぼ中央東部に位置し、九十九里平野南部にある市。天然ガス(ヨウ素)の生産量日本一を誇る。
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[編集] 地理
千葉県のほぼ中央東部に位置する。都心から約70km圏内、千葉市から約30kmの距離。面積100.01km2、東西11.7km、南北13.1km。古くからの街道筋にあり交通、商業の要衝として栄えた。明治中期には天然ガスが発見され、近代産業が発展した。それに伴い市内には多数の大小企業が立地している。市中心部はJR外房線、茂原駅周辺に住宅地や商店街が立ち並び外房地域における人口・商業・産業集積の場となっている。
[編集] 地形
市の大部分は沖積層であり、市西部の山地は洪積層によって形成されている房総洪積台地である。標高は、南東部の低地で海抜約8~9m、市街地は11m前後であり、西部の大部分が20~100m(最高点117.7m)前後である。また、茂原市や九十九里沿岸地域では地盤沈下が問題となっており、天然ガスかん水の汲み上げ、表層の地下水の汲み上げ等の人為的によるもののほかに沖積層の軟弱地盤の自然圧密による自然的要因で生じるものなどが例に挙げられる。その為、千葉県では天然ガス採取企業と「地盤沈下防止協定」を締結し、地盤沈下防止対策がとられた。その結果一時は毎年10cm前後沈下していたが協定締結後の沈下量は減少しているものの広範囲の沈下があり、一部では年間2cm以上の沈下を続けているところもある。
[編集] 気候
年間平均気温は15℃前後、年間降水量は約1,500㎜前後。比較的温暖な気候と言える。冬場でも気温が0℃を下回る事はごく希である。
[編集] 隣接する自治体
[編集] 歴史
[編集] 地名の由来
茂原の地名は、平安時代に置かれた藤原氏の荘園(藻原荘)に由来しているとされ、字の通り湿地が多く、江戸時代に現在の「茂原」という文字に変わったと言われている。
[編集] 年表
- 1889年(明治22年)4月1日 茂原町、高師村、上林村、鷲巣村、箕輪村、長谷村、内長谷村、大芝村、早野新田、永吉新田が合併し、茂原町となる。
- 1952年(昭和27年)4月1日 長生郡茂原町、東郷村、豊田村、二宮本郷村、鶴枝村、五郷村の六ヵ町村が合併し、人口3万3,217人の茂原市が誕生する。(県下で10番目の市制施行。)
- 1955年(昭和30年)4月1日 長生郡長南町大字須田の一部を編入。
- 1972年(昭和47年)5月1日 長生郡本納町を編入合併。
- 1990年12月11日 茂原市高師地区、萩原町地区、上林地区、長尾地区で竜巻が発生。58世帯が全壊、148世帯が半壊する被害が出る。
- 1995年(平成7年)3月1日 長生郡睦沢町川島字目黒を編入。現在の茂原市となる。
[編集] 人口
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茂原市と全国の年齢別人口分布図(比較) | 茂原市の年齢・男女別人口分布図 |
■暗紫色は茂原市 ■緑色は全国 |
■青色は男性 ■赤色は女性 |
総務省統計局 平成17年国勢調査より |
[編集] 行政
市長 石井常雄
[編集] 合併計画
- 平成15年9月1日から茂原市、一宮町、睦沢町、長生村、白子町、長柄町、長南町の1市5町1村の長生郡市の広域合併を目指したが、茂原市の平成16年9月定例議会において、全会一致で合併協議会離脱を決議。理由は、合併期日の度重なる継続協議に進展が見られない事。その後、長生郡市合併協議会は平成16年12月24日をもって、廃止が決定された。
[編集] 産業
- 電気機械
- 水稲
- ねぎ
[編集] 主な企業
日本一
[編集] 友好都市
[編集] 交通
[編集] 道路
[編集] 鉄道
[編集] 教育
[編集] 小学校
- 茂原市立茂原小学校
- 茂原市立東部小学校
- 茂原市立東郷小学校
- 茂原市立中の島小学校
- 茂原市立五郷小学校
- 茂原市立萩原小学校
- 茂原市立本納小学校
- 茂原市立西小学校
- 茂原市立豊田小学校
- 茂原市立豊岡小学校
- 茂原市立二宮小学校
- 茂原市立新治小学校
- 茂原市立鶴枝小学校
- 茂原市立緑ヶ丘小学校
[編集] 中学校
- 茂原市立茂原中学校
- 茂原市立早野中学校
- 茂原市立東中学校
- 茂原市立南中学校
- 茂原市立冨士見中学校
- 茂原市立本納中学校
- 茂原市立西陵中学校
[編集] 高等学校
- 千葉県立長生高等学校
- 千葉県立茂原高等学校
- 千葉県立茂原樟陽高等学校(茂原農業と茂原工業が統合)
- 私立茂原北陵高等学校
[編集] その他
- 茂原市立図書館
- 茂原市立美術館・郷土資料館
[編集] 名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
[編集] 観光
- 茂原公園
- 園内には、約2,650本の桜が植えられており(財)日本さくらの会選定の「桜の名所100選」に選定されている。また、秋には市の花「コスモス」が咲き乱れる。
- ひめはるの里
- 総面積16万平方メートル。国指定天然記念物ヒメハルゼミの発生する八幡山麓の茂原市営公園。四季折々の花が咲き、南房総一の花菖蒲園には、約20万本の花菖蒲が咲き乱れる。
- 茂原牡丹園
- 享保年間(1730年)の茅葺の母屋(平成14年度 登録文化財指定)を中心に5,000㎡の圃場に牡丹250種2,500株、芍薬130種500株を養成し、品種の保存と改良に努めている。開園時期は5月上旬まで。
- 服部農園あじさい屋敷
- 総面積27,000㎡の屋敷に13,000㎡、150品種、10,000株以上のあじさいの花が色彩豊かに咲き競う。開園期間は6月1日~7月上旬まで。
- 藻原寺
- 日蓮宗の古刹で創建は1276年(建治2)。身延山久遠寺の系統で、東身延と称されている。竜宮城を思わせる高さ24mの多宝塔式山門が目を引く。本堂唐門向排彫刻は市指定文化財。
- 茂原ツインサーキット
- 千葉県下最大級のサーキット。東コース(全長1124m)西コース(全長700m)どちらもJAF公認コース。
- 橘樹神社
- 日本武尊が東征の際、橘の木を、東京湾に身を投げて海神の怒りを静めた弟橘媛の墓標としたのが橘樹神社の由来とされる。式内社(小社)、上総国二宮。
[編集] 祭り
- 桜まつり(3~4月)
- 平成16年度から、予算の問題から夜間のライトアップ時間が減った。
- こいのぼりまつり(4~5月)
- 花菖蒲まつり(6月)
- 茂原七夕まつり(関東三大七夕祭り)(7月)
- 菊花展・産業まつり(11月)
[編集] 出身者
- 白鳥庫吉 (東洋史学者)
- 白鳥澄夫 (ミュージシャン ex:ジャッキー吉川とブルーコメッツ)
- 川野直輝 (ミュージシャン/タレント)
- 酒井彩名 (タレント)
- 小倉優子 (タレント。本人はこりん星出身と自称)
- 長田昌浩 (オリックス・バファローズ)
- 庄司陽子 (漫画家)
[編集] その他
[編集] 外部リンク
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