機関車ヘンリー
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機関車ヘンリー(きかんしゃ-)は、絵本シリーズ「汽車のえほん」および、テレビシリーズ「きかんしゃトーマス」に登場するテンダー式蒸気機関車。画像
- 英名-Henry
- 番号-3
- 原作初登場-1巻「三だいの機関車」3話「なさけないヘンリー」
- 人形劇初登場-1巻3話「出てこいヘンリー」
- 他の主役巻-6巻「みどりの機関車ヘンリー」
- カラーリング-緑
- 性別-男性
- 性格
- 森や動物達が大好きで優しいが、少々臆病で強がりな一面もある。車体が汚れるのを極端に嫌った時期があって、雨に濡れるのを嫌がりトンネルに監禁、問題を起こしたこともある。最近はめったに旅客列車を担当しないので、たまに担当すると貨物列車と同じように牽いてしまって、客から苦情がくるほど牽引の技術が鈍ってしまった。他にも炭水車を6台も付けたり(それも解体処理予定の廃車である)、と変な話題には欠かせない。
- 声優‐堀川亮→堀川りょう(堀川が改名した)
- BGM-雨の日やフライング・キッパーを思わせる優雅な曲。「フライング・キッパー」では危険を匂わせる専用のテイクがある。
- 車輪配置-動輪は3軸(車軸配置4-6-0)
- 運用
- 普段はナップフォード・ビッカースタウン間の本線で貨物列車牽引が多いが、旅客列車も担当する。臨時の魚介類専用急行貨物列車「フライング・キッパー」を牽引することもある。
- 原作と人形劇の違い
- 原作ではゴードンと殆ど同じで、鼻筋が通って精悍さがあり、三角眼だった。人形劇では眼を動かすギミックが使えなかった為か、眼が三角から半円になり、さらに眼が中央に寄る等、ゴードンより小ささを感じる作りになっている。また原作1巻巻末で作業者が「雨も平気になるように」という理由で青+赤ラインに変身させたが、2巻あたりから体調を悪くし、加えてゴードンと区別が付き難い(連結器、炭水車などに若干の違いはある)ため、5巻から元に戻された。さらに人形劇では炭水車の高さが高く、改造後の運転室付近の処理もいい加減である。挿絵画家レジナルド・ダルビーの鉄道に関する知識の無さと、一貫性の乏しさがストーリー構成のみならず模型の造型にも表れた格好となった(本シリーズの挿絵画家としても、ダルビーは問題視されていた)。
- モデル
- 改造前の姿はロンドン・アンド・ノース・イースタン鉄道(LNER)の「クラスA1」がモデルだが、改造後の姿はロンドン・ミッドランド・アンド・スコティッシュ鉄道(LMS)の有名な「ブラック・ファイブ」こと「クラス5」がモデル。
- 因みに「でたらめダルビー」の面目躍如たる機関車がこのヘンリーである。ヘンリーがグリーン塗装になっても、ゴードンそっくりのヘンリーの挿絵がダルビーによって描かれていた為、色でしか区別できない、という事態に何度も陥った。ヘンリーが大改造を受ける遠因も「形を変えなきゃしょうがない」と、あまりの杜撰ぶりに見かねたオードリー本人が指摘したためである。
- その他