欣子内親王

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欣子内親王（よしこないしんのう、安永8年1月24日（1779年 3月11日） - 弘化3年6月20日（1846年 8月11日））は、江戸時代の皇族。第119代光格天皇の中宮。幼称は女一宮（おんないちのみや）。女院号は新清和院（しんせいわいん）。

[編集] 系譜

第118代後桃園天皇の第一皇女。母は摂政太政大臣近衛内前の娘、女御近衛維子（盛化門院）。母維子の没後は父方の祖母にあたる一条富子（恭礼門院）を養母とし、その手元で養育された。

[編集] 経歴

誕生の年に父後桃園天皇が没するが、天皇には欣子内親王の他に子女がなかったため、皇位は傍系の閑院宮典仁親王の第六皇子、祐宮師仁（のちの光格天皇）を迎えて継承された。この際、皇統の連続性を示すため、中御門天皇直系の血を受け継ぐ唯一の皇女であった欣子内親王の新天皇への入内を計画されており、この観点から未婚の祐宮師仁が選定されたとも言われている。

誕生の翌年、安永9年（1781年）12月に内親王宣下、寛政5年（1794年）12月に准三后宣下を経て、翌寛政6年3月1日（1794年3月31日）に入内。同3月7日（4月6日）、中宮に冊立される。
ちなみに、内親王の中宮立后は後醍醐天皇の中宮珣子内親王（後伏見天皇の第一皇女、新室町院）以来実に460年ぶりのことであった。

入内して6年後の寛政12年（1800年）1月に、第三皇子温仁親王を出産。儲君とされるも、同年4月に親王は夭折してしまう。そのため、代わって文化4年（1807年）7月に典侍勧修寺婧子所生の第四皇子、寛宮恵仁（のちの仁孝天皇）が儲君となることとなったが、その際、寛宮を自身の実子として公称した。
その後、文化13年（1816年）1月に再び第七皇子悦仁親王を出産するが、こちらも文政4年（1821年）2月に6歳で夭折し、これにより、中御門天皇からの皇統は完全に途絶えてしまうこととなった。なお、心の病によって御所をさまよい出て、後桜町院の怒りに触れたという記事が『思ひのままの記』に見える。

光格天皇譲位の翌々年、文政3年（1820年）3月に皇太后となり、光格上皇崩御の翌天保12年（1841年）1月には出家して女院号宣下を受け、新清和院と称される。

弘化3年6月20日（1846年8月11日）、68歳で崩御し、京都府京都市東山区の後月輪陵に葬られた。