武井宏之
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武井 宏之(たけい ひろゆき、1972年5月15日 - )は、日本の漫画家。仏教やシャーマニズムなど、宗教的な題材を元にした娯楽作品を得意とする。 青森県東津軽郡蓬田村出身。青森県立青森南高等学校卒業。
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[編集] 概要
『ITAKOのANNA』で第48回(1994年下期)手塚賞を受賞。初の連載作品は『仏ゾーン』(週刊少年ジャンプ1997年12号~30号)。デビュー前は桜玉吉、桐山光侍、和月伸宏のアシスタントを務めた経験がある。和月の元ではONE PIECEの作者尾田栄一郎や、鈴木信也らと一緒にアシスタントを務めていた。
旅行好きで、各地の旅先のよいものを積極的に作品に取り入れている。日本的な描写も好み、シャーマンキング番外編での平穏を描いたシリーズはそれだけでも漫画として成立するほどの出来を誇る。そのため本編と共に終了したのを惜しむ声が高い。
『シャーマンキング』の連載過程で大きく画風が変化したが、変化後も、いかにも“少年漫画らしい”画風であることには変わりはない。キャラクターセンスがずば抜けており、その濃さと無駄の無さに和月伸宏も意見を尋ねるらしい。その一例として、シャーマンキングのキャラクターは敵役たちにも強力なファンが存在する、というものがある。
ガンダムファンを公言しており、シャーマンキングの元ネタに機動武闘伝Gガンダムがあるとされている。武井が変形・合体といったギミックを有するメカのデザインも得意である事に少なからず影響を与えたのではないかと思われる。以前まであったジャンプ内シャーマンキング公式サイトにも誕生日ターンエーガンダムのプラモデルをアシスタント達にいっぱい貰った等と書いてあった。なお、和月組に関連した漫画家はほぼ全員ガンダム好きである。
また、既婚者である。和月伸宏のアシスタント時代に生まれた娘(いとうみきおに「橘」という名前を提案されたが採用に至らず)がいる。 弟は、同じ漫画家の武井宏文。
[編集] 代表作『シャーマンキング』の連載と打ち切り
週刊少年ジャンプ1998年31号より連載された『シャーマンキング』が人気を博し、長期連載作家となる。テレビアニメ化もされた同作品は2004年40号まで続いた。連載末期にはアンケート順位最下位近くで低迷を続けた末に打ち切り終了という形で終わりを迎えた。
カラー扉絵と最終ページに、蜜柑(みかん)(=「未完」)が描かれており、作者にとっていかに不本意であったかがうかがえる。打ち切り直後の林原めぐみのTokyo Boogie Nightに、急遽ゲストで出演した高山みなみと林原に、武井からのメールが読まれ、不本意であったことが更に印象づけられた。次回作『重機人間ユンボル』の作品横のファンレターあて先のコメントには「みかんはもう食べ飽きたっ」と書かれていることから、「今作こそは」という意気込みが見られる。
ちなみに、シャーマンキングは人間の精神世界思想を題材とした作品だったが、重機人間ユンボルでは逆に現実世界の社会問題を投げかける対照的な作風である。しかし重機人間ユンボルはなんと2007年14号にてわずか10週で打ち切られてしまう。人気作家であるにも関わらず評価は低く、仏ゾーンから3作連続打ち切りと言う疎き目に遭ったしまった。
[編集] 補足
本人曰く、アングレーム市の名誉市民である(アングレームでは世界最大の漫画祭「アングレーム国際BDフェスティバル」が開かれている)。