桜玉吉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウィキポータル |
日本の漫画作品 |
日本の漫画家 |
漫画原作者 |
漫画雑誌 |
カテゴリ |
漫画作品 |
漫画 - 漫画家 |
プロジェクト |
漫画作品 - 漫画家 |
桜 玉吉(さくら たまきち、1961年3月2日 - )は日本の漫画家。東京都出身。東京都立芸術高等学校卒業、多摩美術大学中退。有限会社「玉屋」社長。身長180センチメートル、血液型A型。
アスキー出版の雑誌を中心に、コンピュータゲームを題材とするギャグ漫画を発表している。代表作に『しあわせのかたち』、『漫玉日記』シリーズなど。イラストやゲームのキャラクターデザインも手がける。
目次 |
[編集] 経歴と作風
「MSXマガジン」のカットなどの仕事を経て、1986年より「ファミコン通信」(現:ファミ通)に連載の『し・あ・わ・せのかたち』(のちに『しあわせのかたち』に統一)でデビュー。ファミコンゲームを題材にしたギャグ漫画で、OVA化・ドラマCD化もされている。
「ファミコン通信」が隔週刊から週刊に移行するのに伴い、『しあわせのかたち』は減ページ、日記形式の漫画に移行したが、ここで確立された日記形式の作風は、その後の作品にも受け継がれている。
その後、コミックビーム誌上で「漫玉日記シリーズ」(『防衛漫玉日記』『幽玄漫玉日記』『御緩漫玉日記』)を連載。当初は取材を前提としたレポート漫画であったが、取材費削減のためか、すぐに『しあわせのかたち』時代と同じく日記漫画へと戻る。またこの頃から鬱病を患い、現実とサイケデリックな幻想とを織り交ぜたメタフィクショナルな表現が目立つようになる。特に『幽玄漫玉日記』においては、自己の内面を私小説風に掘り下げつつ、それ自体を自己模倣の対象としてユーモラスに描き、一部で高い評価を得た。
絵柄は『しあわせのかたち』に代表されるアニメ風のデフォルメ形、『幽玄漫玉日記』に代表される筆を使った水墨画形、随所に見られる緻密に書き込まれた写実形があり、巧みに使い分けられる。
[編集] ペンネームについて
本名・素顔は非公表というのが建前であるが、初期は「MSXマガジン」では本名で(誌上インタビューで顔も出していた)、一方「ファミコン通信」では桜玉吉名義で活動していた。1987年、MSXマガジンがリニューアルしたのを機に「桜玉吉」に統一。最近は自分の本名を再び作中に登場させ、ネタとして使っている。ペンネームはおめでたい文字を並べて作ったもの。
『マリオの大冒険』執筆時に「チャーリー野沢」ペンネームを使っているが、これはこの作品がアメリカの雑誌 Nintendo Power に掲載される際に糸井重里によって付けられたものであることを雑誌インタビューで桜玉吉本人が語っている。日本に逆輸入する際に名前をそのまま残したようである。
[編集] 作品リスト
[編集] 漫画作品
- のんきな父さん(MSXマガジンほか)
- しあわせのかたち(ファミコン通信)
- 渡る世間にメガトンパンチ(ファミコン通信)
- トル玉の大冒険(ファミコミ)
- 防衛漫玉日記(コミックビーム)
- 幽玄漫玉日記(コミックビーム)
- なぁゲームをやろうじゃないか!(なげやり)(月刊アフタヌーン)
- ブロイラーおやじFX
- おやじの惑星
- ゲイツちゃん(週刊アスキー)
- ビーム応援4コマ(ファミコン通信)
- 御緩漫玉日記(コミックビーム)
- SUPER MARIO ADVENTURES マリオの大冒険(原作:竹熊健太郎、チャーリー野沢名義)
[編集] キャラクターデザイン
- サンサーラ・ナーガ
- サンサーラ・ナーガ2
- サンサーラ・ナーガ1×2
- ダンジョンランド
- タワードリーム
- タワードリーム2
- ピキーニャ!
- ピキーニャ!☆エクセレンテ☆
[編集] その他作品
- アイコ16歳 イメージイラスト
- MSX MAGAZINE 永久保存版 イラスト
- MSX MAGAZINE 永久保存版2 イラスト
- 桜玉吉のかたち(彼の半生を知人・親族のインタビュー等でまとめた本)
- しあわせ 桜玉吉開運画集
- 役満天国(任天堂ファミコン用ソフト) 説明書イラスト