武原はん
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武原 はん(たけはら はん、1903年(明治36年)2月4日 - 1998年(平成10年)2月5日)は昭和期に活躍した地唄舞の舞踊家、文化功労者。
[編集] 生涯
徳島県徳島市篭屋町に生まれる。12歳で大阪の大和屋芸妓学校に入学し、山村流の上方舞を修行し、28才の時に上京して藤間勘十郎や西川鯉三郎に師事、関西の地唄舞を東京に根付かせるのに尽力した。
1952年(昭和27年)からは「舞の会」を続け、自ら工夫した豪華な衣装も話題となり、その美しく気品に満ちた舞姿は「動く錦絵」と言われた。特に男に捨てられた寂しい女心を舞う地唄「雪」は武原の代表作となった。
また写経など、神仏への信心も深く、俳句と文章を高浜虚子に学んだ。俳号ははん女。