水酸化カルシウム
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水酸化カルシウム | |
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IUPAC名 | |
別名 | 消石灰 |
組成式 | CaH2O2 |
式量 | 74.09 g/mol |
形状 | 無色結晶または白色粉末 |
結晶構造 | |
CAS登録番号 | 1305-62-0 |
密度と相 | 2.2 g/cm3, 固体 |
水への溶解度 | g/100 mL ( ℃) |
融点 | 580 ℃(分解) |
沸点 | ℃ |
出典 | ICSC |
水酸化カルシウム(すいさんか—)は、化学式 Ca(OH)2 で表される物質を指し、消石灰(しょうせっかい)とも呼ばれる。生石灰(せいせっかい、酸化カルシウム)と区別するため「けしせっかい」と言う人もいるが、誤称である。水溶液はアルカリ性を示す。
酸化カルシウムに加水すると生成する。
消石灰の2004年度日本国内生産量は1,633,985トン、消費量は605,991トンである。
グラウンドなどに白線を引くのによく用いられるほか、酸性化した河川や土壌の中和剤としても用いられる。また、こんにゃくの凝固剤としても使用されている。砂、海草抽出物と練ったものは漆喰と呼ばれ、壁や天井に塗られる。固まるまでに時間がかかるが長持ちする内外装材である。これが固まるのは下に示すように空気中の二酸化炭素を吸収することによって炭酸カルシウムが生成するからである。
[編集] 二酸化炭素との反応・変化
水酸化カルシウムが飽和した水溶液は石灰水と呼ばれ、二酸化炭素を吹き込むと炭酸カルシウムが析出し、白く濁る。これは生成する炭酸カルシウムが水に溶けないためである。
更に過剰に二酸化炭素を吹き込むと炭酸水素カルシウム(Ca(HCO3)2)が炭酸カルシウムと二酸化炭素と水の結合によりできる。炭酸水素カルシウムは水に溶解するので濁りも消える。
[編集] 参照資料
[編集] 関連項目
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