浜岡原子力発電所
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浜岡原子力発電所(はまおかげんしりょくはつでんしょ)は静岡県御前崎市にある中部電力の原子力発電所である。現在1号機から5号機まで5つの発電設備があり、PR施設である浜岡原子力館が併設されている。敷地面積は160万m²(東西1.5km、南北1km)。
東海地震の予想震源域にあり、活断層が直下にあるという説まで発表されており、またトラブルが多発していることなどから耐震性が懸念されている。(耐震性、トラブルの項を参照。)
目次 |
[編集] 発電設備
[編集] 1号機
[編集] 2号機
[編集] 3号機
[編集] 4号機
[編集] 5号機
- 原子炉形式:改良型沸騰水型(ABWR)
- 運転開始 :2005年1月18日
- 定格出力 :138万キロワット*国内の原子力発電所単体では最大出力
[編集] 耐震性についての懸念
設計上の耐震性(最大加速度)は
- 1・2号炉 450gal
- 3・4号炉 600gal
であるが、安全余裕があるため1・2号炉と3・4号炉の耐震性はほぼ同等である。また、約1000galまで耐えられるように工事も行なわれている。しかし、タービン建屋の建造物、設備はこの限りではない。
小村浩夫が1981年7月に発表した論文[1]によると原発から8km以内周辺には8本の活断層が知られており(「日本の活断層-分布図と資料、東京大学出版会」)、ほかに3本のリニアメント-活断層の疑いがある-がある。そのうち、2本が原発敷地内を走っている。
また、浜岡原発の立地する地盤は相良-掛川層群比木層 という砂と泥からできた地層であり、工学的には軟岩に分類される。
[編集] 過去の主なトラブル
- 1991年4月4日:3号機 原子炉給水量が低下、自動停止
- 2001年11月7日:1号機 配管破断事故
- 2001年11月9日:1号機 原子炉水漏洩事故
- 2002年5月24日:2号機 点検用水抜き配管水漏れ
- 2004年2月21日:2号機 タービン建屋屋上にて火災
- 2005年11月4日:1号機 配管水漏れ事故
- 2005年11月16日:3号機 屋外配管の腐食による蒸気漏れ
- 2005年11月16日:1号機 燃料プールに異物混入
- 2002年 自主点検の書類に16箇所の記入ミス
ひび割れの兆候を見つけるも県へ報告せず
- 2004年8月 4号機骨材データ偽造問題
- 2006年6月 5号機タービン羽根破損
など
- 2007年3月 不正行為やミスが計14件あったことを中部電力が発表
[編集] 外部リンク
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