淮南子
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淮南子(えなんじ)は前漢の淮南王劉安が学者を集めて編纂させた哲学書。日本へはかなり古い時代から入ったため、漢音の「わいなんし」ではなく、呉音で「えなんじ」と読むのが一般的である。淮南鴻烈(わいなんこうれつ)ともいう。劉安・蘇非・李尚・伍被らが著作した。十部二十一篇。『漢書』芸文志には内二十一篇、外三十三篇とあるが、内二十一篇しか伝わっていない。道家思想を中心に儒家・法家・陰陽家の思想を交えて書かれており、一般的には雑家の書に分類されている。
注釈には後漢の高誘『淮南鴻烈解』・許慎『淮南鴻烈間詁』がある。
[編集] 内容
- 巻一 原道訓
- 巻二 真訓
- 巻三 天文訓
- 巻四 堕形訓
- 巻五 時則訓
- 巻六 覧冥訓
- 巻七 精神訓(八紘一宇の由来『日本書紀』神武天皇のことば「掩八紘而爲宇」に「九州外有八澤 方千里 八澤之外 有八紘 亦方千里 蓋八索也 一六合而光宅者 并有天下而一家也」が引用された。
- 巻八 本経訓
- 巻九 主術訓
- 巻十 繆称訓
- 巻十一 斉俗訓
- 巻十二 道応訓
- 巻十三 汜論
- 巻十四 詮言訓
- 巻十五 兵略訓
- 巻十六 説山訓
- 巻十七 説林訓
- 巻十八 人間訓
- 巻十九 修務訓
- 巻二十 泰族訓
- 巻二十一要略
[編集] 外部リンク
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