深夜プラスワン
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深夜プラス1(しんや ぷらす わん)は
- 1965年に発表されたギャビン・ライアルの小説。本項で詳述。
- 内藤陳が経営する新宿ゴールデン街のバー。
- 飯田橋駅前(神楽坂下)の書店 Books SAKAI 深夜プラス1。店舗面積の割にミステリー系が充実している。
[編集] ギャビン・ライアル「深夜プラス1」
ドライバーとガンマン、大富豪とその秘書という全く知らなかった人間同士が出会い警察や見えない敵の攻撃をかわしながら、互いの存在を分かち合う仲となるが・・・。 冒険小説の古典。第二次世界大戦の破壊工作員として傷つき人間性を放棄した(カントン)と、圧倒的に分の悪いトラブルでも仲間を信用しようとする(ケイン)の両面をもつ主人公の最後の決断がロマンを生む。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 物語
ビジネス・エージェント(揉事解決人)のルイス・ケイン(カントン)は旧友のアンリよりブルターニュからリヒテンシュタインへ大富豪のマガンハルトを連れていくように頼まれる。アンリはマガンハルトが命を狙われている上に、警察から手配されているため車での移動を余儀なくされているとしてドライバーをケインに依頼する。
旅の一行のガンマンであるロヴェルとおちあったケインは、ヨーロッパでもナンバー3という折紙つきのロヴェルの心に人を殺す罪悪感とガンマンとしての重圧からアルコールに頼る弱さがあった事を知り愕然とする。仕事の間だけは飲まないと約束させたケインはマガンハルトと秘書のヘレンとを車に乗せ出発する。
翌日、襲撃にあった彼らは敵の中にヨーロッパでもナンバー1とナンバー2と呼ばれるガンマンがいたことを知る。車を損傷した彼らはケインの昔の恋人の城を訪ね、ここでマガンハルトは彼が正体不明の敵の罠にかかりあと36時間以内にリヒテンシュタインに着かなければ破滅すると明かす。先行きが難しくなる中でロヴェルは約束を破りアルコールを飲んでしまう。
彼らは翌日スイスに入るがまた新たな罠がしかけられており、スイス警察にマガンハルトが逮捕されてしまう。時間が過ぎていく中でケインの下した決断とは・・・。