渡辺博之

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この項目では元阪神タイガース外野手・元同志社大学野球部監督の渡辺博之について説明しています。中日ドラゴンズ現役内野手の渡邉博幸については渡邉博幸を、俳優の渡辺裕之については渡辺裕之をご覧ください。

渡辺博之（わたなべひろゆき、1921年 1月1日 - 1990年 10月2日）は、昭和時代前期～中期に活躍したプロ野球選手。

[編集] 来歴・人物

桃山中学校（現桃山学院高等学校）を卒業後、同志社大学に進学。エースとして活躍し、1940年と1941年には関西六大学野球で優勝。南海軍から入団の打診を受けるも拒否し、卒業後応召。

戦後は、会社員として働き、ノンプロの全大阪に参加していた。1949年年末に2軍要員として、阪神タイガースに入団。1950年は当初は2軍だったものの、活躍し7月に1軍昇格。投手として投げたものの結果が出ず、外野手に転向。同年は、打率.301 ホームラン11本 44打点の好成績を収め一軍に定着。翌1951年から1957年まで、毎年100試合以上に出場した。1954年には、91打点で中日の杉山悟と共に打点王を獲得。

またこの年は、打率.353を記録し(与那嶺要の.361に続き打撃成績2位)、ベストナインにも選ばれた。翌1955年もベストナインを獲得した。1956年から一塁手に転向。1958年2月に近鉄パールスに金銭トレードで移籍。しかし、活躍できず1959年オフに現役を引退。

現役引退後は同志社大学で講師をし、1975年からは教授も勤めた。

1990年10月2日、妻と共に首吊り自殺し他界、享年69。

[編集] 略歴

ポジション:投手→外野手・一塁手
投打：右投右打
出身地：大阪府阿倍野区松崎町
経歴：桃山中学校（現：桃山学院高等学校)→同志社大学→全大阪→阪神タイガース（1950年～1957年）→近鉄パールス・近鉄バファロー（1958年～1959年）

[編集] 年度別成績

表中の太字はリーグ最多数字

年度	チーム	試合	打数	得点	安打	二塁打	三塁打	本塁打	打点	盗塁	犠打	犠飛	四死球	三振	打率（順位）
1950年	阪神	66	226	47	68	13	1	11	44	8	2	-	27	22	.301
1951年	阪神	108	353	40	89	14	2	13	53	4	7	-	34	16	.252（38）
1952年	阪神	116	350	44	91	15	0	5	61	2	0	-	49	15	.260（29）
1953年	阪神	107	282	32	81	22	1	6	37	1	3	-	23	23	.287
1954年	阪神	129	482	68	170	21	4	7	91	30	5	3	52	27	.353（2）
1955年	阪神	126	460	56	144	13	0	5	54	12	6	9	37	30	.313（3）
1956年	阪神	125	454	48	103	20	2	4	47	10	3	6	50	34	.227（20）
1957年	阪神	104	316	34	81	9	0	1	30	9	3	3	29	27	.256
1958年	近鉄	40	107	2	16	1	0	0	6	0	1	0	9	15	.150
1959年	近鉄	98	248	12	53	6	1	2	30	0	1	2	15	36	.214
通算成績	---	1019	3278	383	896	134	11	54	453	76	31	23	316	245	.273