無担保コール翌日物
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無担保コール翌日物(むたんぽこーるよくじつもの)とは、日本の金融機関が、1年以下のいわゆる短期資金のやり取り(貸借)を行うコール市場において、約定した翌日に返済を行う際の金利のこと。「無担保コールオーバーナイト物レート」「無担保コール(O/N)」とも呼ばれる。
日本の金融政策において、それまでは日本銀行が市中銀行へ資金を融通する際の利率である公定歩合が重視されたが、金利自由化後は銀行の資金調達は短期金融市場を介するものが大半となったため、この金利操作による市場介入が行われるようになった。
[編集] 推移
日本銀行の無担保コール翌日物の誘導目標の推移。
- 1999年2月 - 0.15%(史上最低のレート、「ゼロ金利政策」)
- 2000年8月11日 - 0.25%(ゼロ金利政策一時解除)
- 2001年2月28日 - 0.15%(再開、翌3月には量的緩和政策が開始し、実質金利は0%近くに低下)
- 2006年7月14日 - 0.25%(ゼロ金利政策解除)
- 2007年2月21日 - 0.5%
[編集] 外部リンク
- 日本銀行 無担保コール翌日物レート(月次) excelファイル