焼岳
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大正池と焼岳(2005年10月撮影)
梓川と焼岳(2002年06月撮影)
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焼岳(やけだけ)は、長野県と岐阜県の飛騨山脈の主稜線上にある山。標高は2,455mで、飛騨山脈の中では最も活動の激しい活火山である。北峰、南峰(主峰)の2峰があるが、現在登山可能なのは北峰だけで南峰へは立ち入り禁止となっている。北峰と南峰の間には火山湖がある。日本百名山のひとつ。
焼岳の溶岩は、粘性が強いため溶岩ドームを形成する。トロイデ型火山に分類されることもある。水蒸気噴火に伴い泥流として土砂を流すことがある。
火山の熱源は、麓に多くの温泉を湧出させている。
目次 |
[編集] 活動の推移
1911年、年間22回の小爆発を記録。1915年には大爆発を起こし、泥流が梓川をせき止め湖をつくった。これが大正池である。
現在でも、山頂付近には、噴気口が活動中である。
1995年2月11日、14時25分、焼岳火山群として焼岳に隣接する火山の1つであるアカンダナ山の一角である、長野県側トンネル工事の一環、取り付け道路の工事現場おいて火山性ガスを含む水蒸気爆発が発生、直後に泥流が噴出し、中部縦貫自動車道安房トンネルの工事に従事していた作業員ら4名が死亡した。なお、アカンダナ山は2003年気象庁の活火山見直し作業において、焼岳とは別に単独で活火山に指定された。
[編集] 近隣の山小屋
- 焼岳小屋
[編集] 付近の温泉
焼岳に起因すると思われる温泉