爆弾酒
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爆弾酒 | |
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各種表記 | |
ハングル: | 폭탄주 |
韓国漢字: | 爆彈酒 |
片仮名転写: | ポクタンジュ |
ローマ字転写: | poktanju |
爆弾酒(ポクタンジュ)とは、韓国において、ウイスキーをビールで割って作った酒、またそれを飲ませる慣習のこと。アルコール度数が比較的高く、ビールの炭酸がアルコールの吸収を早めるので酔いやすいとされる。
大ジョッキになみなみと注いだビールの中に、ウイスキーを入れた小さなグラスを落として作り、これを通常は一気飲みしなければならない。爆弾酒を一気に飲み干した後、ジョッキを頭上に掲げて振り、カラカラと音をさせて残らず飲み干したことを座に示す。一部では、ウイスキーがない場合に代用として焼酎を用いる場合もある。この爆弾酒はナイトクラブやルームサロンなどの個室カラオケ系の店で行われる二次会で特に多くみることができ、複数のビールジョッキを並べ、その上に箸を渡してウイスキーを入れたストレートグラスを箸の上に置き、一番端のウイスキーグラスを箸やマドラー、スプーンなどでゴルフのショットのように叩いてドミノ倒しの要領で各ジョッキに一つずつきれいに落とすことができると「ナイスショット!」という賞賛を浴びて場はさらに盛り上がる。
特に上司や先輩、大学教授など目上の人が作って飲ませる場合には、無条件で一気に飲み干さなければならない。儒教秩序による上下関係と、韓国特有の情文化の両方が影響しあって生まれた飲酒文化といえるが、取り様によっては一種のアルコールハラスメントとも取られかねない。
北朝鮮の金正日の義弟で側近の張成沢が、2004年2月頃に失脚したと伝えられていたが、その後金正日が韓国側に「韓国訪問時に爆弾酒を毎日のように飲んで体を壊したため、休養させていた」と説明していたことが伝えられた。ちなみに、張成沢氏は朝鮮労働党都市開発担当書記として中央部に復帰したことが伝えられている。
また、2006年春には韓国人事業家が、大島正太郎駐韓国日本大使に向かって、爆弾酒を解法すると称し、“広島の原子爆弾酒”を執拗に解説していたことが伝えられている。[1]
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