犬歯
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犬歯(けんし)は側切歯の遠心側に隣接する歯。上下顎それぞれに一対(計四本)ある。食物を捕らえ、切り裂くための歯である。
犬で良く発達しているため、犬歯と言うがそのほか、槍のようにとがっていることから尖頭歯ともいう。口を閉じたときの口角部に位置し、歯根が他の歯に比べ長い。
歯根が他の歯より長めである為、老齢期において歯が抜けてゆく際に最後の方まで残る。また顎の動きの基準となる歯であり、八重歯や反噛状態(下顎の歯が外側にくる状態)の犬歯は歯科学的にも良くない。日本においては八重歯は可愛いと認識される事も多いが、ヨーロッパでは吸血鬼を連想させる等八重歯に対する印象は総じて悪い。
顎の動きの基準となる重要な歯であり、矯正して本来の位置に移動させるべきである。
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