獣姦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
獣姦(じゅうかん)とは、人間が人間以外の動物と行う性行為のこと。
目次 |
[編集] 概要
世間一般の価値観からいえば拒絶される傾向も強く、これらは相当数が他に知られない形で行われていると見られている。本来の生殖行為から逸脱している事もあり、これを忌避する文化圏は多い。他方では性的に欲求不満となった男性が緊急的にこれら行為にふけるケースも見られる。男性の場合は、性的欲求不満が高じると精神衛生上の問題を抱えるため、自慰(手淫)によってこれを解消する事があるが、これに満足しない場合に獣姦に走ることがある。 犬などとの交合で妊娠することは無いが、受精はする。しかしながら、染色体などの違いから着床まで至らないために妊娠しない。宗教的に妊娠を人の誕生とするか、受精を人の誕生するかによって意見が分かれる。
[編集] 歴史
- 中世ヨーロッパなどではイヌ等と交合したなどとして、男性、女性とも魔女狩りにより処刑されたケースもあったと言われている。
- 古代インカでは酪農家は家畜に餌を食ませるため、かなり遠い地域まで草を求めて遠征したが、この仕事は男性の仕事とされ、何週間も家族とも人間の社会とも離れて生活するため、孤独を癒すために家畜のヤギやリャマで発散したと言われている。
[編集] 動物
類人猿に限らず幼少時から人間に育てられた動物が人間に求愛行動をすることはコンラート・ローレンツによって報告されている。アラビアンナイトには人間の女性を襲う狒狒が登場するが、そのように学習された狒狒ならこれがあながち荒唐無稽な話とは言い切れない。また、獣姦は、動物虐待とみなされることもある。
- 陰茎のサイズが人間に近い。イヌは嗅覚に優れ、ヒトの女性にも発情するケースもあるとされる。アンダーグラウンドに流布されているポルノ作品の中には、ヒトの女性とオスイヌとの交合を扱ったものも多く見受けられる。
- 体の大きさ的に運動しやすくおとなしい
- 精液の量が非常に多いので、フェラチオにより射精に導くポルノ作品に使われることがある。ポルノ映画においては一部作り物の馬の陰茎を用いていることも多い。後述のとおり危険性が高いためである。
2005年7月には、アメリカワシントン州のシアトルにて、農場に深夜入り込んで馬との獣姦(アナルセックス)を試みた男性が直腸破裂で死亡しているのが発見されるというニュースも報じられている。馬の生殖器は最大で成人男性の腕ほども在るため、このような行為は致死の危険を伴うが、人間には無い異常なサイズを求めてそのような行為を求める向きも見られる。
- その他
[編集] 衛生上の問題
昔は、主に梅毒などの性病患者が性処理のために、イヌを獣姦するケースがあり、性病にイヌが感染して、衛生的な問題となったことがある。性病の治療薬の普及によって、イヌの性病感染は減少したが、現在でも治療薬が不足している中国やアフリカ諸国では、梅毒に感染したイヌを目撃することがある。 いずれにせよ、人間ほどには衛生的ではない動物と交合する事による感染症などのリスクを伴う。一説では梅毒は元々は家畜の病気であったが、先に挙げたインカの男性から女性へ、更にはインカを征服したスペイン人へと伝播し、そこから世界に広がったと言われている。(なお、これはインカ文明研究における風説の域を出ず、コロンブスがカリブ海周辺からヨーロッパへ持ち帰ったとする説もあり、医学的にはこちらが有力視されている)
[編集] 神話上の獣姦
獣姦は芸術、文学の分野においてもしばしば登場する。その中でもギリシャ神話において獣姦が行われており、白鳥に変じたゼウスとレダ(この結果、後にトロイ戦争の火種となるヘレネが誕生する)をはじめ、古代エジプト、ミノス王の妃でありながら牛と通じてミノタウロスを産んだパシファエ(パーシパエー)などの例が有名である。
[編集] 獣姦を主題にした作品
かつて獣姦物はアンダーグラウンドな領域を中心としたポルノ作品として出回っていたが、現代では一種の特殊な嗜好として一定の市場を形成し、人気作品になっているものもある。
[編集] 映画作品
- 獣姦が主題の映画ではないが、豚を相手に性欲処理する男が登場する。
- 主演女優(辻真亜子)と犬との獣姦を描いた作品。成人映画ながら広告媒体などを通じ一般に広く知られ、獣姦が社会で認知される契機となった。
- 前作のヒットを受けて作られた獣姦作品。
[編集] アダルトビデオ
- 女優と犬との獣姦シリーズ物。2003年のシリーズ開始以来人気が続き、2007年2月23日にはシリーズ第32作となる作品が発表されている。女優の性器にはモザイク処理が施されているが犬の性器にはモザイク処理がなく、女優と犬の交合、犬の射精、女優への犬の中出しなどが楽しめる作品となっている。
- 変態快楽ドッグレズファック(2005年)アルファーインターナショナル
- レズ物。男優の代わりに犬が登場し、女優と交合するシーンがある。
- パイパンニューハーフ獣姦(2006年)アルファーインターナショナル
- ニューハーフと犬との交合シーンがある。
[編集] その他
オタク文化の中には、「ケモノ」と形容されるジャンルが存在し、擬人化されたいわゆる獣人や、架空の生物などを対象とした同人・商業作品が見られる。これらはいわゆる獣姦とは異なるモノでは在るが、いずれも性的な描写を含む傾向が強く、それらの「ケモノ(獣)」に対して萌えなどとする表現も散見される。
性欲の偏向という意味では、これも獣姦に等しい部分を含むが、その一方でオタク文化にはいわゆる「二次元コンプレックス」と呼ばれる非生物に対しての「萌え」の様式もあるため、元々そのような傾向への閾値(いきち)が低いのかもしれないが、その一方で実際の・現実世界での性交には消極的な傾向も見出せるため、やはり「似て異なるモノ」なのかもしれない。
なお、動物を生物(生命体)という範囲まで広げた場合、「異種姦」と呼ばれる場合がある。(関連=触手責め)
[編集] 関連項目
[編集] 書籍
- 愛しのペット―獣姦の博物誌 ISBN 4875023308 (工作舎)