白雪姫 (アニメ映画)
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白雪姫 Snow White and the Seven Dwarfs |
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監督 | デイヴィッド・ハンド |
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製作 | ウォルト・ディズニー |
音楽 | フランク・チャーチル レイ・ハーライン |
配給 | RKO Radio Pictures |
公開 | 1937年12月21日(米国) 1950年9月(日本) |
上映時間 | 83分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
次作 | ピノキオ |
allcinema | |
キネマ旬報DB | |
IMDb | |
『白雪姫』(しらゆきひめ, Snow White and the Seven Dwarfs)は、1937年のアメリカ映画。ファンタジー映画。
ディズニー長編映画第1作目であり、世界初のカラー長編アニメーション映画。 1937年12月21日公開。日本での公開は1950年9月。
目次 |
[編集] 概要
ディズニー初の長編映画というだけでなく、アニメ史に残る傑作として知られる。その一例として画期的なアニメ撮影手法が挙げられる。まず俳優の動きを実写で撮影し(ライブアクション)、その動作を1枚毎の実写映像に分解したものを基に作画を施すという手法で従来のアニメとは一線を画すなめらかでリアルな動きを実現した。更にテクニカラーによって色彩が施され、世界初のカラー長編アニメの上映に成功した。
莫大な労力と金額が費やされ、4年の歳月と170万ドル(当時の金額)の巨費を投じて制作された大作である。
日本での公開は西ドイツ(当時)と並んで1950年と各国に比べて遅い方だが、第二次世界大戦以前にこれ程質の高いアニメーションを制作していた事実とアメリカの圧倒的国力に驚愕したという。
1993年にはデジタル処理で映像修復が施されたデジタル・ニュー・バージョンが公開され(日本での公開は1994年)、全米だけで興行収入4,000万ドル以上を記録するなど世界中で大ヒットした。初公開から約70年を隔てた現代においても多くのファンを魅了している。挿入歌である小人のマーチ『ハイ・ホー』も有名。
[編集] ストーリー
むかし、ある城に白雪姫という姫が住んでいた。白雪姫の継母である女王は大変恐ろしい魔女であった。
ある日、白雪姫の継母が、いつものように魔法の鏡に『一番美しいのは誰?』と聞くと、魔法の鏡は『世界で一番美しいのは白雪姫』と答えてしまう。 そこで女王は、ある狩人に、白雪姫を殺し彼女の心臓を持ち帰るよう命令する。 しかし、狩人は彼女を逃し、代わりに鹿の心臓を持ち帰る。
一方、白雪姫は森で迷い、一軒の小さな家を見つけと、そこは七人の小人の住む家だった。
[編集] キャラクター
- 白雪姫 (アドリアナ・カセロッティ/小鳩くるみ)
- 大変美しい少女。本作の主人公。
- 主役として印象的な歌を劇中で多く歌う白雪姫ことアドリアナ・カセロッティはオペラ歌手の一家に生まれた女性で、ウォルトに選ばれ白雪姫の声を担当したのは18歳の時。映画は人気を博したものの、ウォルトの意向もあって他の映画やラジオには一切出演せず、資産家として81年の天寿を全うした。(唯一の例外はジュディ・ガーランド主演オズの魔法使の中で、ブリキ男の紹介の歌の途中に入るジュリエットの声である)。
- プリンス・チャーミング (ハリー・ストックウェル/三林輝夫)
- 白雪姫を救う王子。
- 王妃/魔女 (ルシール・ラ・バーン/里見京子)
- ドク (ロイ・アトウェル/熊倉一雄)
- 7人の小人の1人。物知りで、眼鏡をしている。
- 日本名:先生
- グランピー (ピント・コルヴィグ/千葉順二)
- 7人の小人の1人。現実的で、感情的。
- 日本名:おこりんぼ
- スリーピー (ピント・コルヴィグ/北村弘一)
- 7人の小人の1人。睡眠不足。
- 日本名:ねぼすけ
- バッシュフル (スコッティ・マットロー/二見忠男)
- 7人の小人の1人。照れ屋で、真っ赤になる。
- 日本名:てれすけ
- ハッピー (オーティス・ハーラン/滝口順平)
- 7人の小人の1人。いつも、にこにこしている。
- 日本名:ごきげん
- ドーピー
- 7人の小人の1人。しゃべらない。白雪姫の事が大好き。
- 日本名:おとぼけ
- ウォルト・ディズニー自身によると、ドーピーが喋らない理由は、自分が「喋ろうと試みたこともないから」である。(実際には、ドーピーのイメージにぴったりの声優が見つからなかったためである)
- 魔法の鏡 (モロニー・オルセン/大木民夫、シンデレラ城ミステリーツアーでは熊倉一雄)
[編集] スタッフ
- 監督: デヴィッド・ハンド
- 製作: ウォルト・ディズニー
- 原作: グリム兄弟
- 脚色: テッド・シアーズ、オットー・イングランダー
- 音楽: フランク・チャーチル、リー・ハーライン、ポール・J・スミス
[編集] 挿入歌
口笛ふいて働こう(Whistle While You Work)
ハイ・ホー(Heigh-Ho)
いつか王子さまが(Someday My Prince Will Come)