皇統譜
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皇統譜(こうとうふ)とは皇室の戸籍に類するものである。皇位継承順位を定める重要な書類であるため、原本と副本があり、原本は宮内庁に、副本は法務省に保管することが皇統譜令で定められている。
現行皇統譜令(昭和二十二年五月三日政令第一号)では皇統譜との記述しかないが、皇統譜には大統譜(だいとうふ)と皇族譜(こうぞくふ)があり、大統譜には天皇・皇后・皇太后の身分に関する事項が、皇族譜にはその他の皇族の身分に関する事項が記載されている。皇族譜は所出の天皇ごとに編纂される。
これは、旧皇統譜令で皇統譜の詳細について定められており、現行皇統譜令でも第1条で旧皇統譜令(大正15年皇室令第6号)の経過・準用規定を置いてこれを継承することとしているからである。
大統譜には歴代の天皇が記録され、神代の天照皇大神までさかのぼることができる。
なお、皇統譜の全文は、宮内庁に情報公開請求すれば、誰でも閲覧することができる。この事は情報公開法に基づく。