省エネルギー
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省エネルギー(しょうエネルギー)とは、同じ社会的・経済的効果をより少ないエネルギーで得られる様にすることである。略して省エネと言われることも多い。
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[編集] 概要
オイルショックのときにエネルギーの安全保障の面から始められた。1990年代からの地球環境問題、特に温室効果ガスの削減の為にも重要なものとなっている。
経済・産業活動や市民生活に大きな影響を与えずに行う為には、技術開発や各業界の強力な自主的取組・市民の協力が必要である。
[編集] 手法
次の順番で行うと費用対効果が高いとされている。
- 不要な機器の停止。
- 温度・照度などの設定の見直や、運用方法の改善。これに関連して「クール・ビズ」の取組みもある。
- 製造業などでは、工程・製造方法の見直し。
- 設備・機器の補修、効率的な設備への取替え。
- 電力をできる限り節約。
尚建物内の温度管理に関しては、外部からの熱の流入・若しくは外部への熱漏出を防止する事で、これら温度維持に使用されているエネルギーの消費を抑える事が可能である。古くより断熱材を多用する事でこの効果がある事は知られていたが、近年では安価で高性能な断熱材も増えた事から、建物建設などに積極的に利用する動きも見られる。特に近年の密閉性が高い現代建築様式では、断熱材利用による温度維持効率の向上は著しい。
[編集] 法規
エネルギーの使用の合理化に関する法律により、各種措置が定められている。
- エネルギー使用の合理化の判断基準 : 各種手法の適用方法が示されている。
- エネルギー管理指定工場 : 一定以上のエネルギーを使用する工場・事業所の行うべきことが定められている。
- エネルギー管理士・エネルギー管理員 : エネルギー管理指定工場でのエネルギー管理を行う資格。
[編集] 省エネルギーの日
財団法人省エネルギーセンターは1977年より毎年2月を「省エネルギー月間」、また1980年4月より毎月1日を「省エネルギーの日」としていて、その内毎年8月1日は「夏の省エネルギー総点検の日」、毎年12月1日には「省エネルギー総点検の日」として重点的に実施されている。