節電
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節電(せつでん)は、電気の使用量(消費量)を節約すること。
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[編集] 目的
節電の目的として電気料金の低減がある。電気料金は電気の使用量に応じて請求されるため、節電によって最も目に見えた効果を現す。
また、電力消費が少なくなると、発電設備にも余裕が生まれる。火力発電所では限りあるといわれる化石燃料の消費量を低減し、同時に二酸化炭素排出量も低減できる。
このほか、何らかの理由によって電力を十分に供給できない場合は、電力会社側から節電の呼びかけが行われる。たとえば、夏場に空調などの使用によりピーク時の消費電力が発電設備の総発電量を超えてしまう虞がある場合がある。このため、夜間など比較的電力需要の少ない時間帯に蓄熱するなどの方法と並び、電力消費量そのものを低減する必要が生まれ、電力会社によってエアコン設定温度を高めに設定するなどの節電が呼びかけられることがおおい。このほか電力系統のトラブルによるものとして2002年に発覚した原子力発電所点検データ改ざん事件の影響で原子力発電所の停止点検を余儀なくされた東京電力が大々的に節電の呼びかけを行ったなどの例がある。
[編集] 節電への取り組み
[編集] 産業・行政としてできる節電
[編集] 個人としてできる節電
- 冷蔵庫の開け閉めの頻度を減らす。
- エアコンの温度設定を控えめにする。
- 夏のエアコン使用時にはできるだけカーテンを閉め、南向きの窓の外にひさしや植え込みを設ける。
- 白熱電球を電球形蛍光灯に取り替える。
- 電気ポット、電気炊飯器の保温機能を使用しない。
- 冬場の暖房はエアコンやホットカーペットではなく、石油ストーブやガスストーブ、ペレットストーブを使用する(他は、節電=省エネになるが、暖房だけはCOPの高い省エネエアコンが一番省エネとなり、節電にはなってもエネルギー浪費になる場合もある)。
- 掃除機やエアコンのフィルターをこまめに清掃する。
- 昼休み中のオフィスや教室は、照明を切る。
- テレビをつけっぱなしにしない。
- ブラウン管のテレビを、液晶テレビに取り替える。
- 使用していない電化製品の主電源を切り待機電力の消費を防ぐ。コンセントごとに電源スイッチが付いているテーブルタップを使用することも有効。
- 自宅に太陽光発電装置を設ける(自家発電のため節電ではないが、電力会社からの買電が大幅に減り節約になる)。