真幻魔大戦
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『真幻魔大戦』(しんげんまたいせん)は、SF作家平井和正によって、1979年から『SFアドベンチャー』に連載された大長編SF小説である。
[編集] 概要
元々は1967年に漫画家の石森章太郎と共作した『幻魔大戦』(『週刊少年マガジン』連載)を原点としている。もう一人の作者である石森の了解を得て、構想を改めて自らライフワークと称しての執筆となった。一方、石森は平井の原作を得ずに、独自にマンガ版『幻魔大戦』を漫画雑誌リュウに連載した。
この作品を中核として他に『新幻魔大戦』『幻魔大戦』『ハルマゲドン』『ハルマゲドンの少女』などがあり、それぞれが補完し合う長大シリーズとなっている。1984年にとりあえず執筆を休止。2005年になって、『幻魔大戦deep』のタイトルで最新作が発表された。
[編集] ストーリー
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
全三部構成。
幻魔とは宇宙を無に帰せんとする巨大な存在であるが、その正体は明らかにされていない。その幻魔との抗争こそが幻魔大戦である。西暦1979年、作家であり超常現象研究家である青年の東丈は、多国籍企業クェーサーの内部情報を手に入れた。彼にそれを託し、暴露するよう勧めたのは、クェーサー幹部のムーンライトという美しい女性だった。その後、有名プロデューサーから丈の小説を大作映画にしたいという依頼が舞い込む。丈の身辺を巡って状況が大きく変わり、それと共に不可解な出来事が頻発した。丈の姉、弟、友人たちが次々と失踪し、いくつもの奇妙な現象が起こった。
やがて、東丈は自らの意識の底から滅びた世界の記憶を思い出し、幻魔大戦における自らの役割を理解するに至り、幻魔と対決することになった。そして飛行機で移動中の丈自身が謎の失踪を遂げる。
丈の失踪後は、丈の秘書杉村優里が主人公となり、飛鳥時代に舞台を移し、丈の前世である役小角と出逢う。以降、舞台は超古代文明のムー帝国、時代の定からぬ獣人の住む異世界へと飛び移る。未完。