碧玉
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碧玉(へきぎょく、Jasper)は、微細な石英の結晶が集まってできた鉱物(潜晶質石英)。ジャスパーとも呼ばれる。酸化鉄や水酸化鉄などの不純物が混入して不透明で、不純物の違いによって、紅色・緑色・黄色・褐色など様々な色や模様のものがある。玉髄やメノウと同じ種類であるが、それらより不純物を多く含んでいるとされる。
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[編集] 性質・特徴
化学組成はSiO2、モース硬度は7、比重は2.65。 不純物を含んだ石英は種類が多く、それ故に様々な呼び方がある。3月の誕生石になっているブラッドストーンも碧玉の一つである。
[編集] 産出地
インド、ロシア、アメリカ、フランス、エジプト、ドイツなど。国内では、新潟県佐渡の赤玉、島根県玉造の玉造石、青森県津軽の錦石が碧玉に該当する(しかしイコールではなく、一部が碧玉であるとされる)。
[編集] 用途・加工法
古代では、勾玉や管玉などの装飾品に使われた。その他では印材、指輪、簪 (かんざし)、笄(こうがい)、花瓶、庭石などに使用される。