神奈川ネットワーク運動
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神奈川ネットワーク運動(かながわネットワークうんどう)(略称:NET)は、神奈川県の地域政党。現在、神奈川県議会議員1名、政令指定都市の市議会議員4名、一般の市議会議員24名、町議会議員4名の計33名が議員として活動している。
神奈川ネットワーク運動結成のきっかけは、生活クラブ生協組合員らを中心とする、1980年の「合成洗剤追放対策委員会の設置及び運営に関する条例」制定の直接請求運動である。
1980年より、22万人分の署名を集め、横浜市、川崎市、藤沢市、座間市、大和市、海老名市、鎌倉市の各市に直接請求したものの、全市で否決された。その審議過程において、議会および議員達の無関心ぶりや審議の不透明さへの不満などから、「自分達の代表を議会へ送ろう」という運動につながっていった。1983年の統一地方選挙で、川崎市議会議員選挙に、川崎市宮前区から寺田悦子が立候補し、初当選を果たす。運動を更に推進していくための政党組織の連合体として、1984年7月1日、「神奈川ネットワーク運動」が結成された。
2004年、神奈川ネットワーク運動所属の横浜市会議員の多くが独立し、ネットワーク横浜を結成している。分裂によって党勢が衰退したためか、2007年の県議選では厚木市の現職1名と、中郡の推薦候補の当選のみにとどまった。
国政においては早くから新党さきがけと関係を持っていた。現在は主に民主党に協力している。
議員年金に反対する立場から、議員の任期は二期までとしている。三期(10年以上)で議員年金の支給対象となるため。ただし、市長村議から県議に転身することで都合四期まで勤めることは出来る。
また、虹と緑、みどりのテーブルとともに、緑の党の国際ネットワークであるグローバルグリーンズのアジア太平洋地域の組織「アジア・パシフィック・グリーンズ・ネットワーク」に参加している。