福井達雨
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福井 達雨(ふくい たつう、1932年 - )は、滋賀県近江八幡市生まれの教育者。
[編集] 経歴
1956年、同志社大学神学部卒、学生時代から障害者や差別問題に関心を寄せていた。その後、大阪基督教学院で、教育心理学を学ぶ。 1962年4月、同志社大学神学部の緒方純雄教授の周辺の集まったグループにより、重度の知能障害を持つ子供たちのための学園を設立する機運が高まり、同年8月、止揚学園を近江八幡市の古い廃寺を借りて設立、1966年能登川町に移転し、今日に至る。「止揚」はヘーゲル哲学の弁証法の用語から取られた。中日新聞社会福祉賞、京都新聞社会福祉賞、小原教育賞、毎日社会福祉顕彰を受賞。学園運営、障害児差別の撤廃のための講演活動は、韓国、東南アジア、ヨーロッパにまで及ぶ。 京都教育大学、盛岡大学で、障害児教育の特別講義もしている。
[編集] 著作
- 「僕アホやない人間や」
- 「一人は力です」
- 「あなたは何処に行くのですか」
- 「子どもは闇の中に輝いている」
- 「およげなかったカモ」
- 「子どもの笑顔を消さないで」等。
[編集] 外部リンク
- ゆっくりいこうな止揚学園学園の公式サイト