竹園正繼
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竹園 正繼(たけぞの まさつぐ)はテイエム技研株式会社社長。
「テイエム」の冠名を使用する馬主としても知られ、中央競馬や荒尾競馬を中心に所有馬を出走させている。馬主になったのは幼馴染であった騎手の岩元市三(現・調教師)が1982年の東京優駿をバンブーアトラスで勝った時の勝利ジョッキーインタビューを受けていた姿を偶然テレビで見たためという逸話がある。最初は人に言われるままにサラブレッドへの投資を行っていたが、それで失敗を続けたため、自ら生産牧場を多く訪れることで相馬眼を養い、その眼力で、血統的には決して一流とはいえない血統の仔馬の中から、テイエムオペラオーやテイエムオーシャン、テイエムプリキュアなどを見出し、多くの後の重賞勝ち馬・GI勝ち馬を送り出した。冠名の由来は「Takezono Masatsugu(ティー・エム)」。
鹿児島県垂水市のテイエム牧場、および北海道新冠郡新冠町のテイエム牧場新冠分場で競走馬の生産を手がけるオーナーブリーダーでもある。 自家生産馬のテイエムチュラサンが、九州産馬ながらアイビスサマーダッシュを制覇する活躍をみせた。 今は、所有しているほとんどの牝馬にテイエムオペラオーを配合し、愛馬を種牡馬として成功させようと努力を続けている。
所有馬、特に競走能力の高い馬にはリーディング上位の騎手を乗せようとする馬主が多い中、騎手起用にはあまりこだわらず、調教師に一任している。テイエムオペラオーでは全レースを岩元厩舎の所属騎手である和田竜二騎乗で挑み、前人未到の古馬GIグランドスラムという大記録を達成し、若い和田に飛躍のきっかけを与えることとなった。またテイエムオーシャンでも14年間GI勝ちの無かったベテラン騎手の本田優を一貫して起用した。そのほかテイエムプリキュアの熊沢重文、テイエムメガトンの菊地昇吾、テイエムサンデーの秋山真一郎、テイエムチュラサンの田嶋翔など、あまりメジャーとは言えない若手や中堅の騎手を起用しつつも、好成績を残している。
[編集] 著書
- 「馬見の極意」(2004年 テイエム技研)
[編集] 外部リンク
- ようこそテイエム牧場へ 「テイエム」オフィシャルサイト