箕輪ダム
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箕輪ダム(みのわダム)は、長野県上伊那郡箕輪町、天竜川水系沢川に建設されたダム。高さ 72.0m の重力式コンクリートダムで、80年に一度の出水を抑制する洪水調節、沢川沿線地域への不特定利水、そして箕輪町・南箕輪村・伊那市・宮田村・駒ヶ根市、5市町村5万人への上水道用水の確保を目的とした多目的ダムである。
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[編集] 歴史
天竜川の支流・沢川は、守屋山(もりやさん、標高1,650m)に端を発する延長16.8キロメートル、流域面積50.4平方キロメートルの一級河川である。清流とうたわれる沢川であったが、梅雨や台風などの影響で発生した大雨により沿岸部では古くから水害に悩まされていた。また、この地域では水道用水として主に地下水を利用していたが、高速道路が開通し都市発展による水需要の増加が予想されていたことから水資源の確保が求められた。長野県は治水・利水を目的に沢川上流部にダム建設を計画。1972年(昭和47年)度より予備調査を開始し、1974年(昭和49年)度には実施計画調査に着手。建設工事は1980年(昭和55年)度に着工し、1992年(平成4年)度に完成した。同年度には箕輪浄水場を始めとする上水道供給設備も運用を開始している。
[編集] 周辺
中央自動車道 伊北(いほく)インターチェンジより国道153号を南下すると、松島交差点付近で箕輪ダムへの道を示す看板が見えてくる。沢川に沿うようにして長野県道442号諏訪箕輪線を上流に向かうと、途中何箇所か箕輪ダムへの道しるべがあるので、これに従って進むとやがて箕輪ダムが見えてくる。
ダム湖はもみじ湖(もみじこ)と命名され、周辺は公園としてキャンプ場などが整備されている。秋には一万本の木々が彩る紅葉が美しい。地元では毎年もみじ祭が催される。
[編集] 参考文献
- 長野県土木部編『箕輪ダム工事誌』1993年、上伊那ダム建設事務所発行