緑柱石
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緑柱石(Beryl、ベリル)はベリリウムを含む六角柱状の鉱物。金属元素のベリリウムの名前は、この中から発見されたことに由来する。透明で美しいものはカットされて宝石になる。
緑柱石 | |
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分類 | 珪酸塩鉱物(環状) |
色 | 無色透明 (緑、青、黄、ピンク) |
組成 | Be3Al2Si6O18 |
硬度 | 7.5~8 |
比重 | 2.76 ( 2.63 - 2.9 ) |
晶系 | 六方晶系 |
光沢 | ガラス光沢 |
条痕 | 白色 |
劈開 | 不完全 |
蛍光 | なし |
断口 | |
宝石名 |
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目次 |
[編集] 性質・特徴
[編集] 緑柱石の宝石名と色
- 鉱物名-色(主な発色元素)
- ベリル - 無色~淡青~淡緑(ベリリウム)
- アクアマリン - 淡青
- エメラルド - 緑(ベリリウム)
- グリーンベリル - 淡緑(ベリリウム)
- ゴシェナイト(Goshenite) - 無色(アルミニウム)
- ゴールデンベリル / ヘリオドール - 黄色
- マシシ - 濃青
- モルガナイト(Morganite) - 淡赤(マンガン)
- レッドベリル - 赤(鉄)
[編集] サイド・ストーリー
[編集] 緑柱石と「ベリル」
宝石質の緑柱石を表す言葉として「ベリル」が使われることがある。英語圏で Beryl という単語は緑柱石という鉱物を指すが、 宝石名として鉱物名と区別せずに用いられることがあるため、それが海外から流入し、「ベリル」が宝石質の緑柱石をさす言葉として、定着したものと考えられる。ベリル(宝石質の緑柱石)は緑から青の色の帯域を持つ。