蕃山丘陵
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蕃山丘陵(ばんざんきゅうりょう)とは、宮城県仙台市西部にある丘陵地。単に「蕃山」と総称される。
蕃山丘陵は、奥羽山脈から青葉山丘陵まで東西に続く丘陵地の一部を成す。この丘陵地は北側の広瀬川流域の旧宮城郡(愛子盆地)と、南側の名取川流域の旧名取郡(秋保盆地)を分けており、現在は青葉区と太白区との境界ともなっている。
蕃山丘陵と東側の青葉山丘陵との間には、広瀬川の支流によって深い谷がつくられている。その谷には、東北自動車道や県道・仙台村田線が南北に走り、地図上での東端の指標となる。西端は、広瀬川支流と斎勝沼による谷によって西部の丘陵地と分けられ、県道・秋保温泉愛子線が通っている。北端は愛子盆地の広瀬川支流がつくり、国道48号(愛子バイパス)が通っている。南端は秋保盆地の名取川がつくり、国道286号および県道・仙台山寺線が通っている。
蕃山丘陵自体も東西に長い尾根を持ち、西から標高366mの「蛇台蕃山」(じゃたい)、373mの「西風蕃山」(ならい)、356mの「蕃山」の3つの峰が連なっている。
仙台都心部周辺の丘陵地の多くは宅地開発が進んでいるが、蕃山丘陵も例に漏れず南側斜面に1つ(茂庭)、北側斜面に2つ(折立、錦ヶ丘)の住宅地が開発されている。しかし、近年特別天然記念物で絶滅危惧種のオオタカの営巣地が確認され、開発にブレーキがかかっている。
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