語彙論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
語彙論(Lexicology)は語彙を扱う言語学の部門。lexicologyは辞書を表すギリシア語のlexiconと学問を表すlogyを合わせた語で古くは1820年に用例がある。近接する分野に辞書を扱う辞書学(lexicography)がある。
目次 |
[編集] 関連
[編集] 意味論の関連
反義語、対義語、類義語といった語義の関連を対象とする分野は語彙意味論(lexical semantics)と呼ばれる。
[編集] 語句論の関連
慣用句、イディオムなどが語彙の中でどのような位置づけをされるかという点から語彙論は文よりは小さい単位を扱う語句論(phraseology)に重なる部分がある。
[編集] 語源学の関連
「昔はどのような語彙が用いられていたか」というテーマで考察する場合には古語、語源の知識が必要である。このため語彙論は語源学(Etymology)と重なる部分がある。
[編集] 参考書籍
- Words, Meaning, and Vocabulary: An Introduction to Modern English Lexicology, (ed. H. Jackson); ISBN 0-304-70396-6
- Toward a Functional Lexicology, (ed. G. Wotjak); ISBN 0-8204-3526-0
- Lexicology, Semantics, and Lexicography, (ed. J. Coleman); ISBN 1-55619-972-4
- Christine Römer, Brigitte Matzke: Lexikologie des Deutschen. Eine Einführung. 2. aktualisierte Auflage. Narr: 2005.
- Thea Schippan: Lexikologie der deutschen Gegenwartssprache 2. Auflage Niemeyer: 2002.