貨物鉄道博物館
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貨物鉄道博物館(かもつてつどうはくぶつかん)は、三重県いなべ市の三岐鉄道三岐線丹生川駅構内にある鉄道保存展示施設。
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[編集] 概要
館名が示すように、実物の貨車の静態保存による保存展示を中心とする。丹生川駅が選ばれたのは、開業以来の貨物駅であり、側線跡地、旧貨物ホーム、倉庫が現存し、鉄道線路さえ復元すれば貨物を幾十両も並べることができるし、目の前を本物の貨物が行き交うからである。
運営形態は鉄道事業者や行政の運営ではなく、ボランティアによるもので、運営費用は寄付により賄われている。基本的に三岐鉄道は博物館建設のためのインフラを整備したにすぎない。中心的作業の博物館に貨車を搬入展示運営することはボランティアにゆだねている。
2003年9月15日に開館した(日本で貨物鉄道が営業を開始したのは1873年9月15日である)。
[編集] 開館日時
- 毎月第1日曜日(1月のみ第2日曜日)10:00~16:00
- 上記の他に臨時開館日あり。屋外展示車両は随時見学可能。
[編集] 入館料
- 無料
[編集] 寄付金
貨物鉄道博物館は一般からの寄付金で運営されている。
寄付金の送付先は
- 郵便振替口座 00970-8-179686
- 加入者名 貨物鉄道博物館
- 寄付金の額 1口1000円 口数の制限無し。
[編集] 保存車両
展示場所は、博物館展示線のほか、丹生川駅ホーム前、東藤原駅前である。
[編集] 機関車
- 東武鉄道39号蒸気機関車(旧国鉄5650形蒸気機関車) 1898年イギリス製 東武鉄道で現役引退後、昭和鉄道高等学校で保存。三岐鉄道に在籍したイギリス製2Bテンダー機関車に酷似し、三岐鉄道が譲り受けた。
- 巴川製紙所DB101号ディーゼル機関車
[編集] 貨車
- 福井鉄道ホサ1形ホッパ車(ホサ1) 1930年製 23トン積
- 国鉄ワフ21000形有蓋緩急車(ワフ21120) 1934年製 2トン積
- 蒲原鉄道ワ11形有蓋車(ワ11) 1930年製 木製 10トン積
- 名古屋鉄道ト1形無蓋車(ト15) 1912年製 木製 10トン積
- 名古屋鉄道ト200形無蓋車(ト246) 1913年製 木製 10トン積
- 国鉄タム8000形タンク車(タム8000) 1962年製 過酸化水素専用 2003年3月廃車
- 国鉄タム500形タンク車(タム2920) 1958年製 ガソリン専用
- 国鉄タム5000形タンク車(タム6263) 1968年製 塩酸専用
- 国鉄テラ1形鉄製有蓋車(テラ146) 1964年から製造された 17トン積
- 国鉄ワ1形有蓋車(ワ5490)
- 日本陸軍九一式軽貨車 1931年製
- 日本陸軍九七式軽貨車 1937年製
[編集] その他
- 国鉄UR4形冷蔵コンテナ(UR4-1) 1987年製 5トン積
- アント15形移動機 - 動態保存
[編集] 外部リンク
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