東武鉄道
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種類 | 株式会社 |
市場情報 | |
略称 | 東武 |
本社所在地 | 131-8522 東京都墨田区押上一丁目1番2号 |
電話番号 | 03-3621-5055 |
設立 | 1897年(明治30年)11月1日 |
業種 | 陸運業 |
事業内容 | 旅客鉄道事業 他 |
代表者 | 取締役社長 根津嘉澄 |
資本金 | 661億6,624万5,267円 |
売上高 | 単体:2,330億円(2006年3月期) 連結:6,463億円(2006年3月期) |
従業員数 | 5,197人(2006年4月現在) |
決算期 | 3月31日 |
関係する人物 | 末延道成・原六郎・浅田正文(創立委員) 根津嘉一郎 |
外部リンク | www.tobu.co.jp/ |
東武鉄道株式会社(とうぶてつどう、英称 TOBU Railway CO.,LTD)は、交通・流通・住宅・レジャーなどの関連会社からなる「東武グループ」の中心となる日本の企業である。一般には「東武」と略されて呼ばれることも多い。
東証一部上場。本社は東京都墨田区押上一丁目1番2号。また、旧芙蓉グループ(旧富士銀行系)を構成する企業の一つでもある。
東京都・埼玉県・千葉県・栃木県・群馬県の1都4県に、総営業キロ数463.3kmに及ぶ鉄道路線を有する大手私鉄である。営業キロ数は、現在日本の私鉄では近畿日本鉄道に次いで第2位、関東地方では最長である。
路線は、伊勢崎線・日光線を軸とした「東武本線」と、「東上線」(東上本線・越生線)の2つの系統に分けられる。パスネットの符丁はTB。
目次 |
[編集] 創立日・創立者
[編集] 沿革
- 1897年11月1日 企業創立。
- 1899年8月27日 初の路線で現在の伊勢崎線となる北千住~久喜間開業。
- 1905年 営業不振により、根津嘉一郎を社長に迎える。
- 1912年3月30日 東武鉄道、現在の佐野線を運営していた佐野鉄道を合併。
- 1913年3月 東武鉄道、現在の桐生線を運営していた太田軽便鉄道を合併。
- 1920年7月22日 現在の東上線を運営していた東上鉄道と対等合併。存続会社は東武鉄道。
- 1927年10月1日 後の伊香保軌道線(1956年廃止)を東京電燈から買収。
- 1929年10月1日 東武日光線全通。全国に先駆けて、電車による100km以上の長距離運転を実施。
- 1929年10月10日 臨時で日光特急運転開始。
- 1931年5月25日 浅草駅乗り入れ。全国2番目のターミナルデパートとして、松屋入店。
- 1937年1月10日 現在の小泉線を運営していた上州鉄道を合併。
- 1943年5月1日 現在の鬼怒川線を運営していた下野電気鉄道を合併。
- 1943年7月1日 現在の越生線を運営していた越生鉄道を合併。
- 1944年3月1日 現在の野田線を運営していた総武鉄道を合併。
- 1947年5月31日 後の日光軌道線(1968年廃止)を運営していた日光軌道を合併。
- 1948年8月6日 連合軍専用列車の一部を開放する形で、日光・鬼怒川特急運転開始。「華厳」・「鬼怒」(現在の「けごん」・「きぬ」)と命名。近鉄特急に続いて全国で2番目。
- 1949年4月10日 特急が毎日運行になる。
- 1951年 路線総延長が日本の私鉄で第1位の591.6kmを記録。
- 1960年10月 「デラックスロマンスカー(DRC)」と呼ばれた1720系が日光・鬼怒川特急に就役。
- 1962年5月31日 伊勢崎線、営団地下鉄(現・東京地下鉄)日比谷線と相互直通運転開始。
- 1987年8月25日 東上本線、営団地下鉄(現・東京地下鉄)有楽町線と相互直通運転開始。
- 1990年6月1日 100系が日光・鬼怒川特急に就役。「スペーシア」の愛称が与えられる。
- 1996年4月30日 列車の冷房率が100%となる。
- 2003年3月19日 伊勢崎線、営団地下鉄(現・東京地下鉄)半蔵門線・東急田園都市線と相互直通運転開始。
- 2003年10月1日 大手私鉄で唯一残存していた貨物営業を廃止(実質的な最終貨物列車は2003年8月2日、北館林荷扱所~久喜間の石油輸送列車1往復)。
- 2006年3月18日 日光線、JR東日本宇都宮線(東北本線)と相互直通運転する特急「日光」・「きぬがわ」・「スペーシアきぬがわ」を新設。また列車種別の見直しを行い、大手私鉄で唯一残存していた東武本線における有料の「急行」が「特急」に統合され、改正前までの「通勤準急」が「急行」に改称され、「急行」は料金不要列車の種別となった。
- 2007年3月18日 PASMOを導入。
[編集] 路線
大きく東武本線系統(伊勢崎線・日光線・野田線他)と東上線系統(東上線・越生線)とに二分できる。なお、両線の間は自社線では結ばれていないが、車両の転属および東上線車両の南栗橋工場入出場は、秩父鉄道(寄居~羽生間)を利用して行われている。回送時には、秩父ATS搭載の8000系(森林公園検修区所属)が先頭に連結される。
他の私鉄に比べて多くの路線を持つが、これは東上鉄道(東上本線)を合理化のために合併した他、第二次世界大戦中の陸上交通事業調整法により、総武鉄道(野田線)や下野電気鉄道(鬼怒川線)など周辺の小規模な私鉄をいくつか合併した結果である。同様のことは西武や東急、近鉄などでも行われた。
東上鉄道との合併は、東武鉄道の歴史上唯一の対等合併であり、社内外の調整が難航した。結果的に東武本社とは別に東京・西池袋に東上線系統を管轄する東上業務部が設置され、東武本線とは列車種別や運行体制が異なるなど、独立色が強くなっている。(余談だが、東武本線と東上線ではサービス関係はおろか人事をはじめ外注企業に至るまで異なっており、本社内には東武本線部門出身者と東上線部門出身者で2つの派閣のようなものが存在する。影響はグループ会社にも及んでいて、同じ東武グループながら東武系と東上系のどちらかに所属していることが多い)
本線系統は明治時代に蒸気機関車(SL)列車で営業を開始したためか、春日部駅など主要駅の構造などに旧国鉄と共通する部分が多い。高架化前の草加・越谷駅なども国鉄式と呼ばれる駅構内構造を持っていた。
大手私鉄の中では比較的後年(旧国鉄の貨物輸送方式が転換された1984年)まで多くの貨物列車がほぼ全線に渡って運行され、貨物駅も起点側都内の業平橋・千住を始め各地に存在し、北千住・久喜・伊勢崎駅などで貨物の連絡が行われていた。最後まで貨物列車が運行されていた伊勢崎線北部、佐野線でも、2003年9月30日限りで貨物営業が廃止された(貨物列車の運行自体は廃止日以前に終了している)。
[編集] 東武本線系統
[編集] 東上線系統
[編集] 廃止路線(全線廃止となった線のみ)
- 海神線:船橋駅~海神駅 - 1934年4月3日廃止(総武鉄道)
- 伊香保軌道線
- 啓志線:上板橋駅~グラントハイツ駅(旧啓志) - 1959年7月22日廃止
- 矢板線:新高徳駅~矢板駅 23.5km - 1959年7月1日廃止
- 日光軌道線:日光駅前~馬返駅 10.6km - 1968年2月25日廃止
- 日光鋼索鉄道線:馬返駅~明智平駅 1.2km - 1970年4月1日廃止
- 熊谷線:熊谷駅~妻沼駅 10.1km - 1983年6月1日廃止
- 貨物線
- 借宿線:野州山辺駅~中川分岐~借宿駅 1.3km、中川分岐~只上駅 - 1935年7月7日廃止
- 戸奈良線:田沼駅~戸奈良駅、田沼駅~戸室駅 - 1939年4月5日廃止
- 大谷線:
- 大利根砂利線:羽生駅~利根川右岸駅 - 1962年9月廃止
- 東武和泉砂利線:東武和泉駅~渡良瀬右岸駅 1967年3月23日廃止
- 根古屋線:小川町駅~根古屋駅 4.3km - 1967年4月1日廃止
- 徳川河岸線:木崎駅~徳川河岸駅 3.2km - 1968年6月10日廃止
- 仙石河岸線:西小泉駅 ~ 仙石河岸駅 3.0km - 1976年10月1日廃止
- 小倉川砂利線:壬生駅~小倉川採取場駅 - 1984年2月1日廃止
- 大叶線:上白石駅~大叶駅 1.6km - 1986年10月21日廃止
- 千住線:千住分岐点(旧・中千住駅)~千住駅 0.6km - 1987年5月1日廃止
- 柳原線:柳原信号所(野州大塚駅 - 壬生駅間に存在)~柳原採取場駅 - 1989年11月28日廃止
- 会沢線:葛生駅~上白石駅~第三会沢駅 4.6km - 1997年10月1日全線廃止
- 専用線
以下は東武鉄道の路線から分岐していた貨物専用線。東武自身が所有していた路線ではない。
- 日本セメント・秩父鉱業高本線:高坂駅~葛袋駅~高本駅 5.5km - 1984年8月1日全線廃止
[編集] 優等列車
東武鉄道では、古くから日光線・鬼怒川線系統では「観光列車」として、伊勢崎線系統では「ビジネス列車」として、特急・急行などの優等列車を走らせていた。そのため大手私鉄では珍しく「特急料金」だけでなく「急行料金」が存在し、それは同社が「ミニ国鉄」と呼ばれたことの一因にもなった。
現在東武では下記のような優等列車の運行を行っている。「特急」は東武本線系統では有料列車なのに対し、東上線系統では料金不要の速達列車(JRでいう「快速」)となっている。また「急行」については、本線系統では、2006年3月18日のダイヤ改正時に従来「急行」として運行されていた列車が「特急」に統合され、現在の急行は他の大手私鉄・東上線系統と同様の料金不要種別となった。
その他に、本線系統では快速・区間快速・急行・区間急行・準急・区間準急(快速系統以外、区間が付かない列車が半蔵門線直通系統)が、東上線系統では通勤急行・準急が運行されている。詳しくは各路線の項目を参照されたい。
[編集] 東武本線系統
- 特急「けごん」(日光線系統)
- 特急「きぬ」(日光線・鬼怒川線系統特急)
- 特急「りょうもう」(伊勢崎線・桐生線・佐野線系統)
- 特急「しもつけ」(日光線・宇都宮線系統)
- 特急「きりふり」(基本的に平日下りのみ・日光線系統)
- 特急「ゆのさと」(現在は臨時列車のみ・日光線・鬼怒川線系統)
[編集] 東武本線臨時夜行列車
[編集] JR東日本との相互直通運転列車
2006年3月18日のダイヤ改正より、日光線とJR宇都宮線の接続駅栗橋駅に連絡線を設け、JR東日本新宿駅~東武日光駅・鬼怒川温泉駅間を結ぶ3種類の特急列車の直通運転が開始された。
新宿駅からの経路は山手貨物線~宇都宮線(東北本線)~栗橋駅(運転停車)~東武日光線・鬼怒川線である。
JR485系が検査などで使用できない場合は、東武100系電車(第1予備)またはJR189系電車(第2予備・相互直通運転開始に伴い、東武ATS、東武列車無線装置の取付、塗色の彩野色から直通色への変更を実施)が代走することになっている。また、JR東日本線内で事故などの運転トラブルが生じた場合は、南栗橋止まり・栃木始発等の措置がとられる。
詳細はスペーシアを参照のこと。
[編集] 過去に存在した主な優等列車
- 急行「りょうもう」(浅草~太田・赤城・伊勢崎・葛生)廃止日:1999年(平成11年)3月16日(特急への格上げ)
- 急行「南会津」(浅草~会津田島)廃止日:2005年(平成17年)3月1日(浅草~新藤原間に短縮され「ゆのさと」に吸収される)
- 急行「しもつけ」(浅草~東武宇都宮)廃止日:2006年(平成18年)3月18日(特急へ格上げ)
- 急行「きりふり」(浅草~東武日光)廃止日:2006年(平成18年)3月18日(特急へ格上げ)
- 急行「ゆのさと」(浅草~新藤原)廃止日:2006年(平成18年)3月18日(臨時特急列車へ)
[編集] 車両
[編集] 優等列車・団体列車用
- 100系(スペーシア:日光線・鬼怒川線特急/新宿直通特急)
- 200系・250系(りょうもう:伊勢崎線特急)
- 300系・350系(特急及び団体臨時列車)
- 6050系(日光線・鬼怒川線快速・区間快速/野岩鉄道・会津鉄道直通列車)
- 1800系(団体臨時列車)
[編集] 通勤列車用
- 50000系・50050系・50070系 (50000系、50070系は東上線系統・50050系は本線系統)
- 30000系 (本線系統・地下鉄半蔵門線乗り入れ用。一部は本線系統・地上線用に転用)
- 20000系・20050系・20070系 (本線系統・地下鉄日比谷線乗り入れ用)
- 10000系・10030系・10080系
- 9000系・9050系(東上線系統・地下鉄有楽町線・有楽町新線乗り入れ用・地上運用)
- 8000系・800系・850系
[編集] 他社からの乗り入れ車両
東武本線系統
- 東京メトロ半蔵門線・東急田園都市線
- 東京メトロ08系
- 東京メトロ8000系
- 東急新5000系
- 東急8500系(一部東武乗り入れ非対応編成あり)
- 東京メトロ日比谷線
- 野岩鉄道会津鬼怒川線・会津鉄道会津線
- JR東日本宇都宮線(東北本線)~山手貨物線
東上線系統
[編集] 過去の車両
- 優等列車用電車
- 通勤形電車
- 軌道線用電車
- 電気機関車
- 気動車
- 蒸気機関車
- 貨車
[編集] 東武鉄道の車両を製造したメーカー
- アルナ工機(旧・ナニワ工機。現・アルナ車両)
- 阪急電鉄のグループ企業。東武鉄道の新形式車両初号編成の落成メーカーとしても知られる。1951年の5700系より取引が始まり、100系(スペーシア)・1720系(DRC)、1800系、2000系、8000系、9000系、10000系、20000系、30000系などを製造した。また、7800系から5050・5070系への車体更新、6000系から6050系への車体更新、1720系から200系への更新、そして1800系から300系・350系への改造工事も同社が行った。
- バブル崩壊以降の親会社・阪急電鉄の業績不振もあり、2001年度に同社は債務超過に陥り、鉄道車両製造から撤退。新たに設立されたアルナ車両へ路面電車製造および車両更新工事の事業を引き継いだ。現在アルナ車両とは8000系の車両更新工事などで取引がある。
- 東急車輛製造(横浜市金沢区)
- 東急グループの企業。1954年(昭和29年)熊谷線のキハ2000系、78系のモハ7818号車とクハ818号車製造より取引が始まった。以後他の車両製造はしなかったが1973年の8000系から製造を始め、100系、200系、6050系、9000系、10000系、20000系、30000系などの電車の他、気動車2000形も製造した。同社は早くから米バッド社(The Budd Company)と技術提携し、ステンレス車両製造に定評がある。東武初のステンレス車9000系の製造を手掛けたのも同社である。現在のところ新車取引がない。
- 日立製作所(山口県下松市)
- 電気機関車や7800系を製造後、長い間取引がなかったが、2004年の50000系から取引が再開した。なお、東上線向けの50000系・50070系と本線向けの50050系は全て同社が製造している。
- 汽車製造会社
- 東京都江東区に東京支店(工場)があった。5700系、7800系といった吊り掛け車を中心に製造し、1963年の8000系2編成(8104F・8105F)をもって取引が終了した。なお、同社は1972年に川崎重工業に吸収合併された。
- 津覇車輌工業
- 旧西新井工場で東武車両の改造や更新作業を行ってきた特殊車輌製造会社だが、東武系の企業ではない。旧型電車の3000系への更新、7800系の5000系への更新、8000系の冷房化改造や車体修繕工事などを手掛けた。
- 2004年の西新井工場閉鎖後、館林へ移転し、現在は8000系の車体修繕工事を行っている。なお、車体修繕工事は前述のアルナ車両と合同のため、車内製造銘板は2社の企業名が書かれるという珍しいものである。
[編集] 車両基地・工場・乗務区など
- 南栗橋車両管理区
- 南栗橋車両管理区春日部支所
- 南栗橋車両管理区館林出張所
- 南栗橋車両管理区新栃木出張所
- 伊勢崎線・日光線・宇都宮線・鬼怒川線・小泉線・佐野線・桐生線系統の車両検修
- 七光台検修区
- 野田線所属の車両検修
- 森林公園検修区
- 東上線所属の車両検修
- 南栗橋工場
- 本線系統の全車両、および東上線系統の一部車両の検査
- 川越工場
- 東上線系統の9000系・10000系列の検査
- 業平橋電車乗務区
- 春日部電車乗務区
- 館林電車乗務区
- 南栗橋電車乗務区
- 新栃木電車乗務区
- 七光台電車乗務区
- 志木電車乗務区
- 川越電車乗務区
- 森林公園電車乗務区
- 業平橋車掌区
- 春日部車掌区
- 館林車掌区
- 南栗橋車掌区
- 新栃木車掌区
- 志木車掌区
- 川越車掌区
- 森林公園車掌区
[編集] かつて存在した車両基地・工場
- 西新井検車区(現・東京地下鉄竹ノ塚検車区)
- 春日部検修区(現・南栗橋車両管理区春日部支所)
- 館林検修区(現・南栗橋車両管理区館林出張所)
- 新栃木検修区(現・南栗橋車両管理区新栃木出張所)
- 川越電車庫(現・川越工場→森林公園検修区へ移転)
- 浅草工場
- 西新井工場
- 杉戸工場
- 坂戸機関区
- 杉戸機関区
- 館林機関区
[編集] 留置線のある駅
- 伊勢崎線
- 業平橋駅(曳舟寄りにあり、特急スペーシア・りょうもう等の車内整備・洗浄、通勤列車の閑散時の車両留置に使用)
- 北千住駅(地平ホームは浅草・春日部両方向に、高架ホームは春日部方のみ留置線がある)
- 竹ノ塚駅(東京メトロ竹ノ塚検車区を併設)
- 北越谷駅(日比谷線直通列車の折り返しが多い。一部の半蔵門線直通列車も折り返す)
- 春日部駅(現在は野田線車両が留置され、伊勢崎線用としては原則使われない)
- 北春日部駅(南栗橋車両管理区春日部支所を併設。一部の日比谷線直通列車が折り返す)
- 東武動物公園駅(日比谷線直通列車は当駅が終着、一部の半蔵門線直通列車も折り返す)
- 久喜駅(春日部・館林両方向に留置線がある。半蔵門線直通列車は当駅が終着である。かつては国鉄との貨物列車の受け渡しや新車の受け渡しを行った)
- 館林駅(南栗橋車両管理区館林出張所を併設。廃車前の車両留置等にも使われる)
- 足利市駅
- 新伊勢崎駅
- 日光線
- 宇都宮線
- 東上本線
- 越生線
- 東上線では上記の他に和光市駅に東京メトロが管理する留置線がある。
[編集] 保安設備
- 乗り入れ計画があった東京都交通局と共同開発したTSP形ATS(東武型多情報変周関数制御式自動列車停止装置)をすべての路線で使用している。
[編集] 運賃
大人普通旅客運賃(小児半額・5円未満切り上げ)。2006年2月4日現在。
キロ程 | 運賃(円) |
初乗り4km | 140 |
5~7 | 160 |
8~10 | 190 |
11~15 | 240 |
16~20 | 300 |
21~25 | 350 |
26~30 | 400 |
31~35 | 450 |
36~40 | 500 |
41~45 | 570 |
46~50 | 630 |
51~60 | 700 |
61~70 | 780 |
71~80 | 860 |
81~90 | 940 |
91~100 | 1,030 |
101~120 | 1,160 |
121~140 | 1,320 |
141~178 | 1,500 |
[編集] その他
- 東武鉄道の乗り入れ会社数は5社(東京地下鉄・野岩鉄道・会津鉄道・東京急行電鉄・JR東日本)と、同じく5社局(東武・東京地下鉄・都営地下鉄・横浜高速鉄道・埼玉高速鉄道)の東急と並んで東京地下鉄に次ぐ多さである。
- 本線系統には、かなりの期間に亘って在姿形車輪削正旋盤(※)が春日部検修区(現・南栗橋車両管理区春日部支所)の一台しかなく、南栗橋車両管理区との2台体制になるまで、フラットの酷い車両があっても削正が追い付かない事態が続いていた。中には利用者が酷いフラットが原因の揺れ(振動)で酔ってしまうケースもあった。野田線車両の場合には、同七光台区構内において設備がないため南栗橋区まで回送することとなる。
- ※台車や車輪などを外さずに削れて、削正直前直後に営業運転が出来るようになっている効率的な削正設備
- 2006年3月のダイヤ改正において、日光・鬼怒川・会津方面において、特急の運転本数は削減せずに快速を僅かな本数を残して区間快速に格下げした営業政策は、経営規模と運転距離・時間や沿線事情などの違いなどがあるとは言え、利用者の減少が続いていた江ノ島方面の特急列車を平日は朝夕のみ、土休日は1時間間隔から2時間間隔に大幅削減する代わりに料金不要の速達列車を充実させた小田急電鉄とは対照的である。
- 労働組合との交渉のもつれなども重なり、経営的にも後手後手(例・車両工場の統合や検修区などの組織改編や閑散線区のワンマン運転化の推進、パーク・アンド・ライドの整備など)に回ってしまっているケースが多い。
- 東武の鉄道路線がない関東の都県は神奈川県と茨城県のみだが、車両だけに限れば東京メトロ半蔵門線を通じて東急田園都市線に東武伊勢崎・日光線の電車が乗り入れているので神奈川県でも東武の電車が走っている事になる。
- 東武の鉄道路線のトンネルは、押上駅付近の地下線の入口を除けば、日光線の明神~下今市間の1箇所のみで、それも全長40mと非常に短い。これは、大手私鉄ではトンネル区間のない西日本鉄道に次ぐ短さである。
- JR東日本との通過連絡運輸(JR→東武→JRと乗り継ぐ場合に前後のJR線の営業キロを合算する特例)が数多く設定されていたのが東武だった。しかし、2007年3月17日分を以ってその全てが廃止となった。
[編集] 関連項目
- 乗り入れ先各社
- 関東鉄道 - 京成電鉄系だが東武鉄道も出資
- 東葉高速鉄道 - 東武鉄道も出資
- 埼玉高速鉄道 - 東武鉄道も出資
- 埼玉新都市交通 - 東武鉄道も出資
- 松屋 - 浅草駅に店舗を構える百貨店
- 精養軒 - 兄弟会社
- 東武ストア - 出資該当関連会社。丸紅・マルエツの傘下を経て、事実上イオンのコントロール下に置かれる
- パスネット
- PASMO
- 東彩ガス - 元系列会社の東武ガス。現在は日本瓦斯(岩谷グループ)の子会社
- 東武健康ハイキング
- みずほグループ
- 新東京タワー
[編集] 参考文献
- 東武鉄道65年史
- 東武鉄道100年史
- 根津翁伝
- 『東武デラックスロマンスカー』(花上嘉成・著)
- 『鉄道ダイヤ情報』2006年3・4月号
- 『鉄道ピクトリアル 東武鉄道特集号』
- 『私鉄の車両24 東武鉄道』
他
[編集] 外部リンク
- 公式サイト
鉄道 | 東武鉄道|野岩鉄道|上毛電気鉄道 |
---|---|
バス | 東武バス|東武バスセントラル|東武バスウエスト|東武バスイースト|東武バス日光|朝日自動車|川越観光自動車|国際十王交通|関越交通|茨城急行自動車|阪東自動車|日光交通|東武ダイヤルバス|東北急行バス|桐生朝日自動車|東野交通|東野観光|那須交通|やしお観光バス |
タクシー | 朝日自動車|国際十王交通|関越交通|金龍自動車交通|桐生朝日自動車|日光交通|東武興業 |
流通産業 | 東武宇都宮百貨店|宇都宮パーキングサービス|サンライフ・キャリアサービス|東栄産業|東武カードビジネス|東武商事|東武食品サービス|東武ストア|東武警備サポート|東武フーズ|トウブドラッグ|東武百貨店|ガンプス・インターナショナル|コム・イースト|総合パーキングサービス|東武カルチュア|東武セキュリティ|東武友の会|ニッテイ事業社|フルール・ド・パリ |
住宅産業 | 東武エネルギーマネジメント|錦糸町熱供給|西池袋熱供給|東武開発|東武生コン運送|東武計画|東武計画技術センター|東武計画設計センター|東日本総研|東武建設|東武イマリン|東武シェアードサービス|東武土地建物|東武電設工業|東武ビルマネジメント|日本パーキングビルサービス|東武不動産|東武保険サービス|東武谷内田建設|東武緑地 |
レジャー | 蔵王ロープウェイ|蔵王リゾート|林友観光|新東京タワー|東武興業|伊香保カントリー倶楽部|奥日光開発|城山カントリー|谷川岳ロープウェー|東武コミュニケーションズ|東武スポーツ|東武セレモニー|東武トラベル|トラベルサービス|東武ブライダル|東武ホテルマネジメント|仙台国際ホテル|東武ホテル北海道|東武ランドシステム|東武レジャー企画(東武動物公園)|東武ワールドスクウェア|ニッポンレンタカー東武|ホテル壯觀|松島ベイクルーズ |
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その他 | 精養軒|根津美術館|東武博物館|根津育英会|武蔵大学|朝日カーメンテナンス |
大手私鉄 | 東京急行電鉄・小田急電鉄・京王電鉄・京成電鉄・京浜急行電鉄・相模鉄道・西武鉄道・東武鉄道・東京地下鉄 |
---|---|
中小私鉄・第三セクター等 | 新京成電鉄・北総鉄道・箱根登山鉄道・埼玉高速鉄道・東葉高速鉄道・横浜高速鉄道・首都圏新都市鉄道・伊豆箱根鉄道・関東鉄道・江ノ島電鉄 |
公営事業者 | 東京都交通局・川崎市交通局・横浜市交通局 |
モノレール・新交通システム | 多摩都市モノレール・ゆりかもめ・千葉都市モノレール・横浜新都市交通・舞浜リゾートライン |
バス(発行事業者のみ) | 伊豆箱根バス・神奈川中央交通・関東バス・京浜急行バス・西武バス・東急バス・西東京バス・富士急行・山梨交通・江ノ島電鉄・京王電鉄バス・国際興業・箱根登山バス・船橋新京成バス・小田急バス・立川バス・川崎鶴見臨港バス・京成バス・相模鉄道・千葉交通・東武バスセントラル・日立自動車交通・平和交通 |
相互利用 | JR東日本他(Suica) |
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