通訳案内士
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通訳案内士(つうやくあんないし)とは、国際観光振興機構が実施する所定の試験に合格して、通訳案内士として登録した者のみが従事できる、観光客に対して外国語通訳及び観光案内を行って報酬を得る職業。外国観光客相手のプロの観光ガイドのこと。
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[編集] 概要
- 報酬を得て外国人に付き添い外国語を用い旅行案内をすることは、通訳案内士法により、資格を得た上で、都道府県に登録する事が義務付けられている。従来は、通訳案内業法により、通訳案内業としての免許を申請し、取得する制度であったが、2005年6月の法改正により、2006年4月よりは通訳案内士と名称を変え、資格者の登録制度に変わった。また、従来は日本全国で業務ができる免許しかなかったが、新制度では、都道府県単位で地域限定の通訳案内士の登録が行えるようになった。
[編集] 区分
[編集] 資格試験
- 第1次試験(筆記試験)は、9月上旬に札幌市、仙台市、東京都、名古屋市、京都市、広島市、福岡市、那覇市で行われる。午前(筆記試験I)と午後(筆記試験II)になっている。第2次試験(口述試験)は、英語は11月下旬に東京都、京都市、福岡市で、英語以外は12月上旬に東京都のみ行われる。
[編集] 試験科目
- 第1次試験
- 筆記試験I(記述式による外国語についての筆記試験。下のいずれから受検する1ヶ国語を選択)
- 英語
- フランス語
- スペイン語
- ドイツ語
- 中国語
- イタリア語
- ポルトガル語
- ロシア語
- 韓国語
- タイ語
- 筆記試験II(マークシート方式による日本語による筆記試験)
- 日本地理
- 日本歴史
- 産業、経済、政治及び文化に関する一般常識
- 第2次試験
- 口述試験
- 第1次試験筆記試験Iで選択した外国語[会話]
- 人物考査