週刊アスキー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
週刊アスキー(しゅうかんアスキー、週刊ASCII)は、
- 株式会社アスキーがかつて発行していた一般雑誌。本項の「一般雑誌「週刊アスキー」」で解説する。
- 株式会社アスキーが発行するパソコン雑誌。上記の一般雑誌の休刊後に、誌名を引き継いで「復刊」したもの。本項で解説する。
目次 |
[編集] 概要
毎週火曜日発売。
日本において一般の書店で販売されるパソコン雑誌としては最初の、そして2006年現在唯一の週刊誌である(週刊のパソコン雑誌としてはソフトバンクから発行されていた「PC WEEK日本版」(1999年休刊)の方が創刊時期が早いが、こちらは定期購読のみで、店頭では買えなかった)。
この「週刊アスキー」は1997年11月20日に、同じくアスキーのパソコン雑誌である「EYE-COM(アイコン)」(1989年10月~1997年10月まで刊行。隔週刊、毎月1・15日発行)を週刊化した際に誌名変更したもの。EYE-COM時代から引き継がれている連載も多い。
2004年下半期の平均実売部数は162,348部(日本ABC協会の調査による)。
『電脳なをさん』での差別ネタ、『カオスだもんね!』でのRMTの助長ネタなど、購読者からの苦情も多い。
[編集] 一般雑誌「週刊アスキー」
1997年5月26日に、アスキー初の一般雑誌として「週刊アスキー」を創刊した。
毎週月曜日発売。30代のビジネスマンをメインターゲットとしていた。創刊号は定価350円で、40万部を発行。編集長に元SPA!編集長の渡辺直樹を迎えた。
両面表紙仕様の雑誌で、右の表紙から開くと横書きのページ、左の表紙から開くと縦書きのページを読む事ができるという画期的な作りで大きな話題になったが、売り上げ不振により1997年9月29日発売号で休刊。売り上げ不振の理由は、当時の編集者の発言によると「アスキー=パソコン雑誌」のイメージがあまりに大きすぎたことが一因であるという。
[編集] 主な連載
- カオスだもんね (著者:水口幸広)
- 電脳なをさん (著者:唐沢なをき)
- だってサルなんだもん (著者:いしかわじゅん)
- ゲイツちゃん (著者:桜玉吉)
- 物欲番長 (著者:スタパ齋藤)
- 女の道 (著者:青木光恵)
- 日常の量り売り (著者:寺島令子)
[編集] 主な事件
中立的な観点:この記事は、中立的な観点に基づく疑問が提出されているか、あるいは議論中です。そのため、偏った観点によって記事が構成されている可能性があります。詳しくは、この記事のノートを参照してください。 |
[編集] 電脳なをさんでのホームレス侮辱
[編集] カオスだもんね!でのRMT推奨
本誌連載中、水口幸広『カオスだもんね!』528回「RMTの虎」の事件について記す。
この記事はRMT業者への取材によってのみ構成されており、ゲーム管理者側の立場や主張、RMTが多くのゲームで規約違反行為とされている事に関しての言及がほとんど見られず、解釈によってはRMT行為を推奨しているるとも取れる内容になっていた。この記事によって最たる被害を受けたエヌ・シー・ジャパンはアスキーとカオスに対して遺憾の意を表する文書を本編中に名指しで挙げられたリネージュIIの公式サイトで公開した。事実、RMT行為に反対する多くのオンラインゲームのプレイヤーたちもそう認識したからこそ、大きな騒動に発展したのである。
アスキーはゲーム管理会社の他、リネージュIIのプレイヤーはもとより、他のゲームでRMT行為による混乱に遭遇してRMTを批判する立場を取っているオンラインゲームプレイヤーたちからも厳しい批判を受け、編集長宮野友彦の名義で謝罪文を掲載し、RMTに関する緒問題を真剣に考える企画記事を三回に渡り掲載した。
その一方で、この騒動を引き起こした張本人たるカオススタッフ(水口、アカザー(赤澤賢一郎)、シャクライ(桜井俊宏))によるNCJに対する謝罪は2007年2月現在も行われていない。それどころか、オンラインゲームは専門範囲外だけに自らの記事が引き起こした事態の深刻さに気付いていない事を自ら露呈する発言をし、更にはNCJへの公式謝罪など事態の収拾を図る事などそっちのけで、台湾への取材旅行を優先させていた事もこの回では明らかとなり、オンラインゲームのプレイヤーたちからさらなる反感を買うこととなった。
なお、『カオスだもんね!』は従来よりカオススタッフがレポートをしたやりとりをもとにマンガにするという形式をとっており、特に一社インタビューの場合は、相手の話した内容をさらに検証するといったことは基本的に行っていない。この件に限らず、レポート内容について専門外といえばほとんどが専門外であるので、彼らにすればいつものスタンスから一歩も出ていない記事であるとも言える。
[編集] 姉妹誌
- 月刊アスキー
- アスキー.PC