鄭大均
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鄭 大均(てい たいきん、「ちょん てぎゅん」とも、1948年-)は、首都大学東京都市教養学部教授。専攻はエスニシティ(但し「エスニシティ」の概念自体も未だ確立されたものではない)、ナショナリズム、日韓関係論。在日コリアンに関する評論で知られる。
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[編集] 人物
岩手県生まれ。父親が韓国人、母親が日本人の在日韓国人二世。岩手県立黒沢尻北高等学校、立教大学文学部キリスト教学科および法学部を卒業。1978年カリフォルニア大学ロサンゼルス校修士課程修了(M.A、社会学)。
米国から東京に戻り、英語学校で教えながら1980年頃から在日論を書き始める。その後韓国にいる友人の誘いを受け、啓明大学校外国学大学(韓国大邱市)などで14年間教鞭をとる。
1995年に東京都立大学(現首都大学東京)人文学部に助教授として着任、1999年に教授。2004年に日本国籍に帰化。妻も韓国籍の大学教員。
2006年6月、八木秀次と共に「日本教育再生機構」の設立に代表発起人として関与。
妹は、日本国籍がないこと理由を管理職試験の受験を拒否されたことを不服として東京都を訴えて敗訴した鄭香均。なお香均は帰化していない。
[編集] 著書
[編集] 単著
- 『日韓のパラレリズム――新しい眺め合いは可能か』(三交社, 1992年/「韓国のナショナリズム」に改題、岩波書店[岩波現代文庫], 2003年)
- 『韓国のイメ-ジ――戦後日本人の隣国観』(中央公論社[中公新書], 1995年)
- 『日本(イルボン)のイメ-ジ――韓国人の日本観』(中央公論社[中公新書], 1998年)
- 『在日韓国人の終焉』(文藝春秋[文春新書], 2001年)
- 『韓国ナショナリズムの不幸――なぜ抑制が働かないのか』(小学館[小学館文庫], 2003年)
- 『在日・強制連行の神話』(文藝春秋[文春新書], 2004年)
- 『在日の耐えられない軽さ』(中央公論新社[中公新書], 2006年)