酸化アルミニウム
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酸化アルミニウム(さんか–)はアルミニウムの酸化物である。アルミナとも呼ばれる。白色の粉末で、化学式 Al2O3 で表され、式量 102.0、融点は 2,020 ℃、沸点は約 3,000 ℃である。融解塩電気分解でアルミニウムの材料とするほか、セラミックス材料の1つでもある。また、研削材等の高強度、高靱性、耐熱衝撃性を求められる分野や、自動車排ガス浄化触媒等の触媒の担体などに利用される。 天然には結晶が鋼玉(三方晶系)として産出するほか、水和物がボーキサイトの主成分として存在する。酸化アルミニウムにおけるアルミニウムと酸素との結び付きは強く、ここからアルミニウムの単体を取り出すことは難しいが、アメリカのホール (Charles Martin Hall) とフランスのエルー (Paul Louis Toussaint Héroult) らはそれぞれ、共に電気分解を用いてこれに成功した(ホール・エルー法)。 カラムクロマトグラフィーにおいて、シリカが酸性のために充填材として用いることができないときに用いられることがある。ボーキサイトからアルミナを製造するには、カール・ヨーゼフ・バイヤー(Karl Josef Bayer)が開発したバイヤー法が用いられている。
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[編集] 合成法
- 硝酸アルミニウムや硫酸アルミニウムなどの塩を1200℃~1300℃で直接熱分解して合成する。
- 塩化アルミニウムの蒸気に対して、酸素あるいは水蒸気とを1000℃以上で反応させると粉末状のアルミナが生成する。
[編集] 種類
- アランダム (alundum) - 褐色溶解アルミナ。
[編集] 結晶
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