金原亭馬生
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金原亭 馬生(きんげんてい ばしょう)は落語家の名跡。当代は11代目。
名跡の由来は、野馬の生産地として有名な金原(こがねはら:小金原とも書き下総中野牧の一部)で馬が生まれるという意味の地口である。
6代目は5代目が上方でも活躍したため、江戸、上方で2人存在する。
- 初代金原亭馬生 - ( - 1838年8月26日)は、江戸に活躍した落語家。圓遊(本来の初代)を名乗った後馬生を襲名。享年不明。
- 2代目金原亭馬生 - (1802年 - 1868年5月30日)は、江戸に活躍した落語家。初代馬風、2代目馬生、立川玉輔を経て五明楼玉輔を襲名。享年66。
- 3代目金原亭馬生 - ( - 1873年9月15日)本名は福山半兵衛。元は馬若。享年不明。
- 4代目金原亭馬生 - (1823年 - 1889年5月3日)本名は平沼左七。元は馬勇。享年66。
- 5代目金原亭馬生 - (1863年 - 1926年4月15日)本名は宮島市太郎。元は小燕路。享年83。
- 江戸6代目金原亭馬生 - 4代目古今亭志ん生。
- 上方6代目金原亭馬生 - (1887年 - 1949年1月1日)本名は小林桂吾。5代目馬生の弟子。初代笑福亭枝鶴(後の4代目松鶴)、三遊亭圓若、初代桂小春団治、吉本興業部で活躍。5代目が死後即に6代目を襲名、馬道を経て9代目馬生を襲名。享年62。
- 7代目金原亭馬生 - (1905年 - 1973年1月14日)本名は美濃部孝蔵。19回の改名。最終は5代目志ん生。享年68。
- 8代目金原亭馬生 - (1895年 - 1943年11月7日)本名は小西万ノ輔。6代目志ん馬、馬の助を経て馬生を襲名。享年48。
- 9代目 金原亭馬生 - 上方6代目と同じ。
- 10代目金原亭馬生 - (1928年1月5日 - 1982年9月13日)本名は美濃部清。7代目(5代目志ん生)の実子。4代目今松、志ん橋を経て馬生を襲名。享54。
- 11代目 金原亭馬生 - 本項にて詳述。
11代目金原亭 馬生(きんげんてい ばしょう、1947年9月28日 - )は、江戸の落語家。本名は佐竹守。東京都中央区出身。落語協会所属。
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[編集] 来歴
[編集] 受賞
- 1983年、第17回 国立演芸場 花形若手演芸会新人賞 金賞
- 1986年、第9回 にっかん飛切落語会 努力賞
- 1987年、第31回 国立演芸場 花形若手演芸会新人賞 銀賞
- 1988年、第8回 国立演芸場 花形新人大賞 大賞
- 2000年、第16回 浅草芸能大賞 奨励賞
[編集] 弟子
- 金原亭馬治
- 金原亭馬吉
- 金原亭駒春