鈴鹿1000km
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鈴鹿1000km(すずかせんきろ)は、1966年より毎年夏に鈴鹿サーキットで開催されている耐久レース。文字通り1000kmを走行するかなりの耐久レースである。
元々は、1966年に鈴鹿サーキットが立ち上げた「鈴鹿500km」、「鈴鹿1000km」、「鈴鹿12時間」(1967年より)の3戦から成る「鈴鹿耐久レースシリーズ」の1戦だった。オイルショックで一時期中断していたが、1980年に復活。1981年より国際格式レースになった。1983年より全日本耐久選手権(87年に全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権に改称)の1戦として開催されるようになる。1992年にはスポーツカー世界選手権(SWC)の1戦として開催されるが、出走台数は11台と過去最低を記録した。以降、95、96年はBPRシリーズ、97、98年はFIA GT選手権の1戦として開催されるが、その後は単独レースとして開催。2006年よりSUPER GTと統合されることになった。SUPER GTは基本的にドライバーは2人だが、長丁場であるためこのレースのみの契約で3人目を起用するチームも存在し、井出有治、吉本大樹がスポット参戦するなど、SUPER GTシリーズの中でも特殊なレースである。
1994年よりポッカコーポレーションが冠スポンサーとなり「インターナショナルポッカ1000km」の名称で知られるようになる。
レース終了後には、花火を打ち上げることでも有名。
[編集] 歴代優勝車/ドライバー
- 1966年 トヨタ2000GT(福沢幸雄/津々見友彦)
- 1967年 ポルシェ・カレラ6(滝進太郎/田中健二郎)
- 1968年 トヨタ・7(福沢幸雄/鮒子田寛)
- 1969年 ポルシェ・カレラ6(津々見友彦/米山二郎)
- 1970年 日産・フェアレディZ432(西野弘美/藤田皓二)
- 1971年 ポルシェ・910(川口吉正/鮒子田寛)
- 1972年 トヨタ・セリカ1600GT-R(高橋晴邦/竹下憲一)
- 1973年 日産・フェアレディ240Z-R(高橋国光/都平健二)
- 1980年 マーチ・75S/マツダ(辰巳裕信/長坂尚樹)
- 1981年 ポルシェ・935K3(ウォレク/ペスカロロ)
- 1982年 BMW・M1(佐藤文康/長坂尚樹)
- 1983年 ポルシェ・956(藤田直弘/シュパン)
- 1984年 ポルシェ・956(高橋国光/高橋健二/リース)
- 1985年 ポルシェ・962C(高橋国光/高橋健二)
- 1986年 ポルシェ・956(米山二郎/岡田秀樹/浅井順久)
- 1987年 トヨタ・87C(リース/関谷正徳/小河等)
- 1988年 ポルシェ・962C(岡田秀樹/ディケンズ)
- 1989年 ポルシェ・962C(高橋国光/ディケンズ)
- 1990年 日産・R90CP(星野一義/鈴木利男)
- 1991年 トヨタ・91C-V(ラッツェンバーガー/ラファネル/長坂尚樹)
- 1992年 プジョー・905(ワーウィック/ダルマス)
- 1993年 日産・R92CP(和田孝夫/鈴木利男)
- 1994年 ポルシェ・911ターボLM(ジャリエ/ウォレク/パレハ)
- 1995年 マクラーレン・F1-GTR(ベルム/サラ/関谷正徳)
- 1996年 マクラーレン・F1-GTR(ベルム/ウィーバー/レート)
- 1997年 メルセデスベンツ・CLK‐GTR(ナニーニ/ティエマン/シュナイダー)
- 1998年 メルセデスベンツ・CLK‐LM(シュナイダー/ウィーバー)
- 1999年 ホンダ・NSX(中子修/道上龍/金石勝智)
- 2000年 ホンダ・NSX(脇阪寿一/金石勝智/伊藤大輔)
- 2001年 トヨタ・スープラ(竹内浩典/立川祐路/脇阪薫一)
- 2002年 トヨタ・スープラ(脇阪寿一/飯田章/脇阪薫一)
- 2003年 ホンダ・NSX(道上龍/フィリップ)
- 2004年 ホンダ・NSX(道上龍/フィリップ/伊藤大輔)
- 2005年 トヨタ・スープラ(クート/クインタレッリ/下田隼成)
- 2006年 日産・フェアレディZ(ブノワ・トレルイエ/星野一樹/ジェレミー・デュフォア)