長崎オランダ村
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長崎オランダ村(ながさきおらんだむら 英語表記 Nagasaki Holland Village)はかつて長崎県西彼杵郡西彼町(現西海市)にあったテーマパーク。佐世保市のテーマーパークハウステンボスのルーツとなった施設である。1983年開園、2001年に閉園。2005年から食のテーマパークキャスビレッジ(cas village)として再生したが、約半年で破綻、現在も跡地利用のめどは立っていない。
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[編集] 長崎オランダ村
長崎オランダ村は、西彼町(現西海市の一部)の役場職員であった創業者の神近義邦が1983年に開園した。神近の「長崎県にゆかりの深いオランダの街並みを、路面に敷かれたレンガ一つまで忠実にそっくりそのまま大村湾の入江に再現する」という大胆なコンセプトは、バブル景気と湾岸戦争による国内旅行需要増加も手伝い、長崎観光の新しい目玉に成長した。村上龍の小説「長崎オランダ村」の題材にもなり知名度も高まった。ドラマなどのロケ地にもなり、1985年に放映された特撮番組電撃戦隊チェンジマンでは2週連続放送、1987年5月10日放送のドラマ「あぶない刑事」(第31話『不覚』)でもオランダ村が舞台となっている。
1992年には佐世保市に、オランダ村とコンセプトを同じく、より大規模なハウステンボスがオープン。長崎オランダ村はハウステンボスのサテライトパークとして開業を続けたが、ハウステンボスの経営不振などによって2001年10月21日に閉園し、跡地の利用が課題となっていた。
[編集] キャスビレッジ
閉鎖後、地元自治体、経済界などが跡地の活用策が模索していた。学校の誘致や高齢者向けの養護施設などの案もあがったが、最終的に手を上げたのは、テレビ番組「マネーの虎」で名を馳せた小林敬。食のテーマパークと銘打ち、飲食施設のほか、有機野菜ファーム、調理師学校なども整備する予定だった。
2005年3月の開業時には、和食、洋食、中華料理のレストラン、ファストフード店など12店舗をはじめ、結婚式場や、食器・調理器具などをそろえたショップを整備。施設周辺の豊富な食材をその場で調理・販売・消費する「地産地消」を前面に掲げ、初年度の集客50万人、売上高19億円をめざした。
しかし過剰な設備投資(旧オランダ村の改築費に15億円以上)に加えて集客が思うように伸びないなどビジネスプランに破綻をきたし、開業からわずか半年あまり後の2005年10月3日、運営会社のCASジャパン(本社西海市、小林敬代表取締役)が自己破産。即日閉鎖され、百数十名の従業員は全員解雇された。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 西海市ウェブサイト
- ヴァスフードサービス 小林事務所の営業譲渡先。小林氏も移籍。
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