陳省身
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陳省身(チャン・シンシェン、Shiing-shen Chern, 1911年10月26日 - 2004年12月3日)は中国、アメリカの数学者。エリー・カルタンを継ぐ20世紀を代表する幾何学者。
1930年に南開大学卒業後、清華大学の大学院に進学。 1934年にドイツのハンブルク大学に留学しヴィルヘルム・ブラシュケに学ぶ、1936年に博士号を取得。 その後一年間、当時最先端の微分幾何学者であったエリー・カルタンに師事し、カルタン流の幾何学をマスターする。 1937年に清華大学教授に就任。1943年プリンストン高等研究所研究員、1949年シカゴ大学教授、1960年カリフォルニア大学バークレー校教授、1982年MSRI所長、1985年南開大学数学研究所所長。1973年ウルフ賞授賞。
ガウス・ボンネの定理の非常に簡単な証明やチャーン類の発見、チャーン・ヴェイユ理論、チャーン・サイモンズ理論 (近年数理物理学で特に重要な役割を果たしている) でよく知られている。 それだけではなく、極小部分多様体論、積分幾何学、等長埋め込み、正則写像と値分布論、G-構造論、フィンスラー幾何学で様々な貢献がある。
彼の学生に野水克己やシン・トゥン・ヤウがいる。
邦訳著作に『複素多様体講義』(シュプリンガー・フェアラーク東京) 『微分幾何学講義 リーマン・フィンスラー幾何学入門』(培風館) 『リーマンに戻る (数学の最先端4に所収)』(シュプリンガー・フェアラーク東京)がある。
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