陳騫
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陳騫(ちんけん、212年?-?)は、三国時代の魏、晋の武将。曹操に仕えた陳矯の次男に当たる。字は休淵。陳輿の父、陳植の祖父、陳粋の高祖父。
歴史の表舞台に現れるのは、司馬師の時代からである。254年、曹芳が司馬師に廃されたとき、その印綬を取り上げるように上奏している。司馬師の死後は司馬昭に仕え、諸葛誕の反乱が起こったとき、その鎮圧に赴いた。その後は呉との戦いで活躍し、司馬炎が晋王朝を開くと、尚書から征南大将軍、そして車騎将軍と昇進した。
逸話として、司馬昭が陳騫に詩を作るように命じたとき、無骨者であった陳騫は作ることができず、司馬昭から笑われたといわれている。