雲仙天草国立公園
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雲仙天草国立公園(うんぜんあまくさこくりつこうえん)は長崎県島原半島と熊本県天草諸島に属する国立公園である(一部鹿児島県も含む)。雲仙は1934年3月16日に瀬戸内海国立公園,霧島屋久国立公園とともに日本で最初に指定され雲仙国立公園となる。天草は1956年7月20日に編入され雲仙天草国立公園と改称される。
[編集] 概要
上記の歴史的経緯から雲仙地区と天草地区に分けられる。
- 雲仙地域
雲仙岳を中心とした火山群。火山活動が活発であり、固有の火山性地形やシロドウダンなどの植生が見られる。高原や湖沼の風景にも富み、草花、野鳥の宝庫でもある。特にミヤマキリシマ(ツツジ)については仁田峠を中心に5月が見ごろ。
- 天草地域
天草上島~天草下島にかけて東岸の天草松島から八代海、長島海峡を経て西岸の妙見浦と四季咲岬に至る海岸線及び内陸部の龍ヶ岳、倉岳などを含む。
ハイライトは多島海風景が見事で与謝野晶子にも絶賛された天草松島や奇岩、奇峰、海崖、海蝕洞などが連続して見られる妙見浦(名勝及び天然記念物)が著名で、陸繋島の富岡海岸、御所浦島などがある。複雑な入り江が連続するリアス式海岸一帯は、また海中の美しさでも知られており、天草海中公園は全国に先駆けて設置された海中公園の一つでもある。
[編集] 関係市町
[編集] 外部リンク
1934年3月16日 | 瀬戸内海国立公園 | 雲仙天草国立公園 | 霧島屋久国立公園◎
1934年12月4日 | 阿寒国立公園 | 大雪山国立公園 | 日光国立公園 | 中部山岳国立公園 | 阿蘇くじゅう国立公園
1936年2月1日 | 十和田八幡平国立公園 | 富士箱根伊豆国立公園◎ | 吉野熊野国立公園 | 大山隠岐国立公園
1937年12月27日 | (大屯山国立公園)§ | (次高タロコ国立公園)§ | (新高阿里山国立公園)§
1946年11月20日 | 伊勢志摩国立公園
1949年 | 支笏洞爺国立公園(5月16日) | 上信越高原国立公園(9月7日)
1950年 | 磐梯朝日国立公園(9月5日) | 秩父多摩甲斐国立公園(12月4日)
1955年 | 西海国立公園(3月16日) | 陸中海岸国立公園(5月2日)
1962年11月12日 | 白山国立公園※ | 1963年7月15日 | 山陰海岸国立公園※
1964年6月1日 | 知床国立公園 | 南アルプス国立公園
1972年 | 西表国立公園(5月15日) | 小笠原国立公園(10月16日) | 足摺宇和海国立公園※(11月10日)
1974年9月20日 | 利尻礼文サロベツ国立公園※ | 1987年7月31日 | 釧路湿原国立公園