電撃PlayStation
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電撃PlayStation(でんげきぷれいすてーしょん)は、メディアワークスが刊行するゲーム雑誌。ソニー・コンピュータエンタテインメントの家庭用ゲーム機、プレイステーション2、プレイステーション3およびプレイステーション・ポータブルの専門誌ではトップシェアを誇り、ゲーム雑誌全体でも『ファミ通』に次ぐ第2位の地位を占める。月2回刊。
一般的な略称は「電プレ」だが、ソニー・コンピュータエンタテインメントが「プレステ」の略称使用を認めていなかった関係から、本誌では「DPS」が主に用いられる。
[編集] 沿革
1994年12月、『電撃PCエンジン』(現・『電撃G's magazine』)の増刊として発刊。翌1995年に独立創刊して月刊誌となり、1996年からは月2回刊へと発行ペースを上げる。1997年1月、CD-ROMつきの別冊である『電撃PlayStation D』(現在はDVD-ROMおよびDVD-Videoを付録とする『電撃PS2』に改称している)を発刊。
『電撃PCエンジン』の増刊から始まったためか、記事はマニアックなゲーマーをターゲットとしており、攻略情報を重視していた。同時期に創刊された各社のプレイステーション誌のほとんどが、初期のキラータイトルであるレースゲーム、『リッジレーサー』を創刊号の表紙にしていたにもかかわらず、本誌のみが『プリンセスメーカー ゆめみる妖精』のヒロインを表紙にするなど、ギャルゲーやマイナーゲームに力を入れている傾向がある。発売当初、他誌では取り上げなかった『高機動幻想ガンパレード・マーチ』を大々的に取り上げ、メーカー自身が「広告費ゼロ」で売る気がなかった同ゲームをメジャーにしたのは有名な話である。
また、読者ページにも力を入れており、現在発刊されているゲーム雑誌の中でも随一の濃さを誇る。また、過去に採用された投稿イラストなどをデータ化して付録のCD-ROMに収めた「電撃マニアックス」という特別増刊も発売されたことがある。
しかし、ゲーム発売と同時にインターネット上で攻略情報が氾濫する近年では、速報性で不利である上にメーカーからの情報規制を受けるゲーム雑誌の攻略情報記事は時代遅れとなっており、雑誌としての特色は薄れつつある。 そのため近年では、本誌記事で人気の漫画家やイラストレーターによる漫画小冊子「電撃4コマ」や、本誌とはまた違った視点からゲームを語るテキスト記事中心の小冊子「電撃Re:Play」を別冊付録とすることで、雑誌媒体でならではの新たな特色を打ち出そうとしている。
[編集] 関連項目
- DPS-Novel
- 電撃4コマ
- 電撃Re:Play