青木保
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青木保(あおき たもつ、1938年10月30日 - )は、日本の文化人類学者。
東京都生まれ。上智大学を卒業した後、1964年東京大学教養学部卒業、同大大学院修了。東京大学東洋文化研究所助手、立教大学文学部助教授、大阪大学人間科学部教授、東京大学先端科学技術研究センター教授、政策研究大学院大学教授、法政大学企画・戦略本部特任教授、早稲田大学アジア研究所客員教授を歴任。この間ハーバード大学客員教授等も務めた。2007年4月に、18代目の文化庁長官に就任。民間出身者としては、4人目である。
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[編集] 受賞
- 1985年、『儀礼の象徴性』でサントリー学芸賞を受賞。
[編集] 社会的活動
- 文化庁文化審議会副会長、文化政策部会長
- 日本ユネスコ国内委員会委員
- 日本民族学会(現在の日本文化人類学会)会長
[編集] 著書
[編集] 単著
- 『タイの僧院にて』(中央公論社, 1976年/中公文庫, 1979年)
- 『文化の翻訳』(東京大学出版会, 1978年)
- 『儀礼の象徴性』(岩波書店, 1984年/岩波現代文庫, 2006年)
- 『境界の時間――日常性をこえるもの』(岩波書店, 1985年)
- 『文化の否定性』(中央公論社, 1988年)
- 『「日本文化論」の変容――戦後日本の文化とアイデンティティー』(中央公論社, 1990年/中公文庫, 1999年)
- 『御岳巡礼――現代の神と人』(講談社[講談社学術文庫], 1994年)
- 『逆光のオリエンタリズム』(岩波書店, 1998年)
- 『アジア・ジレンマ』(中央公論新社, 1999年)
- 『異文化理解』(岩波書店[岩波新書], 2001年)
- 『多文化世界』(岩波書店[岩波新書], 2003年)
[編集] 共著
- (青野聰)『地球の尻尾を掴む――文化人類学講義』(朝日出版社, 1984年)
[編集] 共編著
- (黒田悦子)『儀礼――文化と形式的行動』(東京大学出版会, 1988年)
- (佐和隆光・中村雄二郎・松井孝典)『21世紀問題群ブックス(全24巻)』(岩波書店, 1995年-1996年)
- (内堀基光・梶原景昭・小松和彦・清水昭俊・中林伸浩・福井勝義・船曳建夫・山下晋司)『岩波講座文化人類学(全13巻)』(岩波書店, 1996年-1998年)
- (佐伯啓思)『「アジア的価値」とは何か』(TBSブリタニカ, 1998年)
- (梶原景昭)『情報化とアジア・イメージ』(東京大学出版会, 1999年)
- (川本三郎・筒井清忠・御厨貴・山折哲雄)『近代日本文化論(全10巻)』(岩波書店, 1999年-2000年)
- (姜尚中・小杉泰・坂元ひろ子・莫邦富・山室信一・吉見俊哉・四方田犬彦)『アジア新世紀(全8巻)』(岩波書店, 2002年-2003年)
[編集] 訳書
- エドマンド・リーチ『人類学再考』(思索社, 1974年)
- エドマンド・リーチ『文化とコミュニケーション――構造人類学入門』(紀伊國屋書店, 1981年)