音楽教育
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音楽教育(おんがくきょういく)とは、音楽についての、ないし、音楽を通しての教育全般のことである。類語に「教育音楽」があるが、一般にはその語は学校における音楽教育を差す。
音楽教育の分類にはいくつかの観点がある。
- 学校教育(授業 - 特別活動) - 学校教育外
- 普通教育 - 専門教育
- 一斉指導 - 個別指導
- 表現(器楽 - 声楽 - 作曲) - 音楽鑑賞 - 音楽基礎訓練 - 楽典 - 音楽学
- 児童教育 - 成人教育
[編集] 日本における音楽教育
日本における青少年に対する音楽教育は、事実上、学校の一斉授業における音楽教育と、それ以外に大別される。義務教育諸学校(小学校・中学校)にあっては、毎週1-2時間の音楽の授業があり、学習指導要領で定められた「表現」領域と「鑑賞」領域の2つで授業が構成される。前者は教科書などを使った歌唱指導、リコーダー・鍵盤ハーモニカなどの器楽指導、作曲、即興表現などの創作指導、それらを補完するため、初歩的な楽典の指導などが行なわれる。後者はCDやDVDを用いた鑑賞から、実際の演奏を聴くことに範囲が及ぶ。表現と鑑賞が同時進行で行なわれることもある。
また、義務教育諸学校では、合唱や器楽合奏、吹奏楽などのクラブ活動、部活動が行われている。 学校行事として校内合唱コンクールを開催している学校も多く、この場合校外学習や体育祭等と同様、全校行事として児童生徒全員が参加する。
一方、家庭教育も盛んであり、少なからぬ家庭で、その子女に、ピアノの個人レッスンを受けさせている。
なお、1999年度全国消費実態調査によると、二人以上の一般世帯での音楽関連資産の所有率は、ピアノが25.2%、電子鍵盤楽器が21.9%、CD・MDラジオカセットが77.9%、ステレオセットが49.4%である(用語定義はこちら)。