頑固じいさん孫3人
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頑固じいさん孫3人(がんこじいさんまごさんにん)は、アメリカ合衆国のNBC Networkで制作されたファミリー向けテレビドラマ。原題は『Our House』で、1986年から1988年に渡り2シーズンで製作された。日本で放送するにあたり、『頑固じいさん孫3人』と改題されて、NHK総合にて1987年から1989年にかけて放送された。
[編集] 概説
ガス・ウィザースプーンは鉄道会社を退職し、妻の死後は一人で悠々自適の生活を過ごしていた。ある日、突然夫ジョニーに先立たれたジェシーが3人の子供を引き連れて、義父であるガスの家に引っ越してきた。長女のクリスは宇宙飛行士を夢見て空軍士官学校入学を目指し受験勉強に励む一方でロック好きの今どきの高校生。長男のデイビッドはラップとMTBが好きな、やんちゃ坊主の小学生。二女・モーリーは絵と詩を書くのが大好きで、かなりおしゃまで奇想天外な行動派。だが、ガスは生来の頑固者。孫が可愛い反面、昔気質なためついつい孫の行動にやきもきし、時には雷を落としてしまう。3世代に渡るジェネレーション・ギャップがいきなり持ち込まれたガスの家では毎日騒動が起こるのだった。
- NHKでは本放送後、一度再放送しただけと扱いが低いが、かなり秀逸なドラマに仕上がっている。同作はホームドラマと分類されるものではあるが、世代間や家族・兄弟間、人種、隣人や学校生活、果ては社会貢献などといった現代社会が抱えている様々な問題を提起することが毎回のメインテーマにしていながら、それを重々しく感じさせない演出で視聴者に訴えかけている。
- 長女・クリス役は、後に『ビバリーヒルズ高校白書』で一躍人気沸騰する事になるシャナン・ドハーティーが好演している。
- 長男・ディビッド役は、後に『ドクタークイン 大西部の女医物語』でマシュー役を演じるチャド・アレンが演じている。
- ガス・ウィザースプーンの吹き替えを担当しているのはハナ肇。吹き替えは、同氏の幅広いタレント仕事の中でも異例ではあったが、すばらしい仕事であった。
[編集] 登場人物
- ガス・ウィザースプーン Gus Witherspoon (ウィルフォード・ブリムリー)/声:ハナ肇) - ふとっちょで元気なおじいさん。糖尿病を煩っており、時折り意識が遠のき救急車で運ばれるなどといったところも見られる。
- ジェシー Jessica 'Jessie' Witherspoon(ディードル・ホール/声:鈴木弘子)
- クリス Kris Witherspoon(シャナン・ドハーティー/声:長谷川真弓)
- デイビッド David Witherspoon (チャド・アレン/声:梶野博司)
- モーリー Molly Witherspoon (ケリー・ホウリハン/声:土井千恵子)
- ジョー・カプラン Joe Kaplan (ジェラルド・S・オラクリン/声:及川ヒロオ)- ガスの古くからの友人。隣りに住んでいて、毎朝ウィザースプーン家の朝食時に、「お前(ガスの事)の入れたコーヒーを飲まないと一日が始まらないんだよ。」といいつつコーヒーを飲みに来るのが日課。
- バーサ Bertha (ニコール・ダバック/声:高橋絵美子)- モーリーの大親友。よくウィザースプーン家に遊びに訪れる。ほぼその度にモーリーと何らかの突拍子もない騒動を巻き起こす。
- J.R.(ジェイアールと呼称) J.R. Dutton (デービッド・メンデンホール/声:加藤明人) - デイビッドの親友。デイビッドに負けず劣らずのやんちゃ坊主。
- タフト夫人 (声:香椎くに子) - ウィザースプーン家の隣人。気難しく、何かにつけガスにいちゃもんをつけ、その度言い争っている。しかし実は一人暮らしの寂しさを紛らわしているだけ。
[編集] 放送局
- NBC Network
- NHK
- スーパーチャンネル(CS放送)